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読書ノート

佐藤優さんの『読書の技法』は、読書家にとって非常に実践的で参考になる内容。読んだ本の内容をノートに筆写していくというのがミソである。手で書き写していくことで記憶に定着するし、電子データのように紛失するリスクも少ないとのこと。

一方で、読書ノートは電子化した方がよいという説も聞く。電子化することで検索が容易になるし、必要な箇所だけをコピー&ペーストして、繰り返し読み返すこともできる。

私の手法は手書きノートと電子化のハイブリットである。難解な本を読む際には、自分が理解した内容を要約してノートに書き留めていく。その後、重要な箇所だけを電子媒体に入力していくという方法。自分にとってハードルの高い本に悪戦苦闘しながら、脳みそをすり減らして取り組むのは、ランナーズハイ的な高揚感を感じる。また、もともと「書く」という行為は嫌いではないので、筆写というのは、意外と集中力がキープできる作業。

スラスラと読み進められるものはノートに手書きは行わず、本にラインを引いたり、付箋を貼ったりしていくのみ。手書きに関しては時間がかかるので、筆写する本を絞り込む必要があるからだ。一方、電子化に関しては、必ずブログで読書日記をつけるようにしている。

「読む」という行為が受動的なのに対して、「書く」という行為は能動的なもの。私の読書日記には4つのパターンがある。(1)ただ感想を書く、(2)重要だと思った箇所を原文のまま引用する、(3)重要な箇所を要約して引用する、(4)本を読んで自分なりに考えたことを書く。

読んだ本の内容にもよるのだが、自分の理解度を深めるためにも、原文引用より要約する方が効果的だと思う。また、要約することで文書量が減るので、後から読み返しやすくもなる。更に効果的なのは、自分で考えたことを書き留めるという行為。これこそ、その本を咀嚼したことになるのではなかろうか。

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