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あんた、理事会のなんなのさ?


2015年、初めて理事会の役が回ってきました。
わたしが拝命したのは副理事です。初めて役を持つなら妥当な感じでしょう。
わたしが管理組合の運営に当たったこの年は、理事長も会計担当も女性という、女性づくしのチームになりました。
理事になってわかったことは、マンションでは想像以上にいろいろなことが日々起こっているし起こる、ということ。
入居して2年、暢気に過ごしてこれたのも、年ごとの理事さんたちが前面に立ってマンションの問題に対処しているからだと知り、そのありがたみも感じました。

私が副理事に就任したこの年の通常総会の記録を見返すと、エレベーターの更新工事が可決しています。
前年は水漏れもあり給水・給湯管更新工事が優先されましたが、エレベーターの更新はその前から検討されており、給水・給湯管問題がおこらなければ間違いなく先に行われていた工事です。

この更新工事をお膳立てしたのもK氏をはじめとする、“修繕委員”の面々でした。
エレベーターメーカーも工事業者もどうやって選んだのか、途中報告は一切ありませんでした。が、2015年度の通常総会資料には、すでに一社のメーカーと一社の工事業者の名前が並んでいました。昨年の給水・給湯管更新工事にまつわるトラブルを知らない人はいないので、エレベーター更新について事を荒立てようという人はいません。
無論、わたしもそうでした。エレベーター更新は承認され、今年度の秋には着工することが決まりました。

       *            *

女性ばかりのメンバーで始まった理事会は、結構和気あいあいとしていました。面倒なことはぽろぽろ起こるものの、月1回の会議も嫌な雰囲気になることは一切ありませんでした。
ただ、私たちで決めたことをなぜかK氏が横やりを入れて覆すなど、「はあ?」と感じることが頻発しました。

たとえばこんなことがありました。
1階の駐輪場に置いているゴミ箱が壊れたので、撤去を決めたことがあります。あまり使っている様子もないので、通いの管理人の方に次回のゴミの日に廃棄するよう伝え、管理人の方がごみとしてゴミ箱を処分しようとしていたところにK氏が出くわしました。

管理人の方が事情を話したものの、ゴミ箱を撤去することを由々しきことと断じたK氏は、管理人の方を叱りつけると、理事長(私は会社勤めなので日中は不在)のSさんのところに怒鳴り込んできました。

その日帰宅すると、Sさんからの小さなメモが私のドアに貼り付けてありました。Sさんを訪ねると、今朝K氏が血相を変えて飛び込んできた、ゴミ箱をなくすことは罷りならんと言ったことなどを教えてくれました。
いったい何様?
あきれましたが怒らせると面倒なことはわかっており、ゴミ箱の有無など大した問題ではないので、箱撤去の決定を撤回し、新しいゴミ箱を置きました。

わたしたちも別に、ゴミ箱をどうしてもなくしたかったわけではありません。あまり使われていないし、壊れているからなくしてもいいのかな、という程度の感覚で決めした。しかし結果横やりが入り、嫌な感じは残りました。
その後はどうもK氏が理事会の報告書を全戸に配布する前に、管理会社のフロントから入手しているようだということも小耳に入ってきました。
真偽のほどは不明ですが、管理会社のフロントはK氏の言いなりだったので、まあ、あながち嘘ではないと思います。

なかなか大規模改修に入れませんが、あと2回ほどご辛抱を。



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