16歳の自分に教えたい、“損する”生き方

長い間、うまく生きられない状態が続いていました。
中学高校のときなんかは、常に動悸がしていて、社会で生きるストレスが体にも強くかかっていたような気がしています。社会に出てからもいまいちパッとしないばかりか、苦しい状態がずーっと続いていました。

それが最近はすごく生きやすくなった気がします。
単に年齢を重ねて何もかもがどうでもよくなってきたのもありますが、世間知みたいなのがついてきたからかもしれません。それでもうまく生きられていないことには変わりないけれど、今日は生きるのが不得意だった16歳の自分に向けて、少し生きやすく、大人になるためのヒントを書きたいと思います。

損する生き方

それは対人関係において少し損すること。
得することではなく、損すること。

家族・友人関係・地元の知り合いの方々・病院や歯医者や接骨院・よく買い物にいく店・・・そして仕事においても、常に自分が少し譲って損した状態をつくっておく。

たとえば、

知り合いとの関係においても「ちょっとよくしてあげすぎちゃったな」
仕事の締めにおいても「頑張りすぎちゃったかな」
買い物にしても「ちょっと高かったかな」

という状態を常にキープしておく。常にちょっと自分が損するように。
なんかちょっとだけ譲って、ちょっとだけ損して、ちょっとだけ残念な状態をつくっておく。

私なんかせこい人間でがめついですから、全方位的に損した状態を作るのは大変でした。どうしても自分が得したいと思っちゃうし。何か得るものがあって欲しいと強く願ってしまうから。

でも、仕事で常に頑張ってると、いつのまにかちょっと損してる方がうまくいくんだなって気づきがありました。

夏休みの椿山荘ステイ

今月、夏休みで東京・目白の椿山荘に泊まりました。
一泊のホテル代とエステとルームサービスで8万円です。


さすがに大人の私でも1日半で8万円はドキドキする価格です。
昔の私だったら、何か得るものがあって欲しいという願いから、ガツガツとスタッフの方に話しかけたり、お庭(椿山荘はガーデンが有名)で蛍を追いかけたり、色々してたと思います。


しかし椿山荘でも“ちょっと損する“を少し意識してみました。

「ちょっと高いけどシティビューじゃなくガーデンビューの部屋にしてみよう。最悪つまんなくてもいいや」
「ま、最悪8万円損してもいいや。」

という心持ちで、ふら~っといってダラダラして、ふら~っと帰ってきたのです。そうしたら、結果、8万円ぶんの価値を感じた気がしています。

景色が良くて雲海が見られるガーデンビュー。
何の用事でどこにかけても「どうなさいました?藤田様」と名前を呼んでくれる内線電話
礼儀正しく教育されたスタッフ
お風呂まで沸かしてくれるし、
アイスティまで専用ケースのルームサービス
もっともっとお金持ってるっぽい外国人宿泊客


徹底的に作り込まれていて、世界観を満喫できました。

何より「椿山荘は、ここを拠点にして東京を旅するよりは、どちらかというと施設内でエステを受けたりスパを楽しんだりプールに入ったりルームサービスを食べたり、都会の喧噪を離れてのんびりしていただくのが良いと思います^^」といわれ、自分の行動が正解的な気持ちが得られて、自己肯定感が上がりました


すごくよかった。椿山荘。
これはまとまったお金を払ったからじゃない。自分がちょっと背伸びできるぐらい背丈が伸びたから、でもない。心持ちの問題だ。

「シティビューの方が安くてコスパがいいけど、ちょっと損でもいいからおすすめのガーデンビューにしてみよう。最悪、損しても良い」

こんな気持ちでいたら、むしろ楽しめたのです。
ちょっと損する気持ち。これはいわゆる高級ホテルでの特別な体験だからという訳ではないと思っています。

「損したけどまあいっか」が起こす不思議

対人関係でも、買い物でも、世間づきあいでも、仕事でも通じる考え方。

「ちょっと損したけどまあいっか」

という考えでいると、不思議と巡り巡って自分が得し、快適に生きられるという気づきがありました。人間、ひとりで生きている訳ではありませんから、私が損するということは誰かが得することでもあり、その結果色々な人がまわりに集まってきて、結果、豊かさを得られるってことなんだと思います。

全方位的に、何事においても、ちょっと損していきましょう。

余談

椿山荘ですが、まずエアコンがめっちゃくちゃ適温でした。
暑くもなく寒くもなく、ものすごく快適。

それからさすがセレブが多く使うだけあって、いい『気』が巡ってるような感じが直感でありました。私は「気」とか「巡り」とか「魂」とか「オーラ」とかその手の非科学的な話しが嫌なのですが、椿山荘は隅々まで快適でした。とにかく「快」なんです。

快がエアコンから来るのか、大勢のセレブリティが集まる何かなのか、それとも都心の超一等地に巨大なガーデンを抱える土地から来るのかはわかりませんが、めっちゃ運気良くなりそうな直感がありました。そうしたほんのちょっとだけ直感にたよる霊的な体験ができたのも、8万円払う価値があったと思います。

とにかく世界観が作り込まれていてよかったです。


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