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【インクルーシブ教育】フルインクルーシブとサポーティッドインクルージョン

インクルーシブ教育についての論文を読んでいたら、
フルインクルーシブという言葉に初めて出会った。
インクルーシブ教育には、2つあって、
フルインクルーシブと、サポーティッド・インクルーシブまたは、パーシャル・インクルージョンである。

フルインクルーシブとは、全ての子どもを同じ場で学ぶ事を提唱していて、特別支援学校・特別支援学級は否定する立場を取る。一方、サポート・インクルージョンは、障害を考慮したうえで、可能な限り通常教室の流れにのせようとする考えだ。

今まで、私がイメージしていたインクルーシブ教育は、フルインクルーシブだった。だから、現実不可能ではと考えていた。理由は、人員の問題、コストの問題、医療行為の問題などである。障害の状態によっては、完全にサポートが必要な生徒、医療ケアができる場所の確保、教員の理解を上げる事など、多くの問題がある。
サポート・インクルージョンをインクルーシブ教育と定義付けていいのなら、可能性は高い。そして、ケースバイケースで、部分的にする方が、柔軟性がある。

そう考えていたら、私の考えをあざ笑うかのように、2023年5月に東京都国立市がフルインクルーシブに向けて動いていた。


インクルーシブ教育は多様な子どもたちが地域の学校に通い共に学ぶことを保障するために学校や教育システムを改革するプロセスそのものであり、ただ単に障害のある子どもとない子どもが同じ教室にいることを指すものではないからだ。

どの子も地域の学校へ 国立市が「就学通知」で新方針示す フルインクルーシブ教育への第一歩に

https://news.yahoo.co.jp/articles/3ea834748e193dcf40f3b325101afa9c98d14acb

ただ同じ教室にいて、合理的配慮もない状態だと全員にデメリットしかないだろう。映画『聲の形』の小学校は、それに近い。

国立市の動向に注目したい。

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