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鍼灸院での話 患者さんが望む事はさまざまで

もちろん、鍼灸院に来られる方は治りたい方です。
1回でよくなりたいという人もいます。(無理難題かも)
明日体外受精だから鍼したいという人もいます。(これも期待に応えられるか難しい)

話しまくる方もいれば、眠ってしまう方もいます。

年に3,4回、予約してくださる方は、先日「どこも特に悪くないけれど、先生に会いに来た」とおっしゃってくださいました。

私の考えではその方の内臓の働きを鍼・灸で整えれば、症状は自ずから消えていくと考え、それが理想なのです。ですから、私は、患者さんが痛いという箇所に直接鍼を刺す事は少ないのですが、患者さん的には、そこに鍼をしてほしいと思う人もいるようです。
以前、病院のリハビリテーション科で勤めていた時、患者さんから、「足に鍼をしてほしかった」と言われ、まだ鍼灸師になったばかりの私はプライドが高く、鍼を刺すかどうかは私が決める事で患者に指示されるのは違うと思っていました。口では、「次回みせてもらって必要ならしますね。」と笑顔で言いましたが、悶々としていました。

今なら気持ちが分かります。刺すかどうかは別の問題ですが。刺したらよくなると思っている人にとって、刺されないのはそれこそ悶々としたでしょうね。
いろいろな患者さんと接して、学ばせてもらっています。

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