わてノート 能登半島地震 復興状況などまとめ(7月3日)
7月に入って暑い日が増えてきました
その影響か北陸の報では潮位が高い状態となっている模様です。海沿いなどのかたは気を付けましょう。
さて、復興状況を確認していきます。
公共インフラ
都市ガス:復旧済み
LPガス:2月末に応急復旧完了、通常出荷体制に移行
電気:石川県内の停電は、安全確保等の観点から電気の利用ができない家屋等を除き 復旧。(4/2 経産省)
通信:ドコモとAUで一部支障ありで車載型基地局で応急復旧中
地上波(テレビ・ラジオ):復旧済み
上水:
3月末を目安。5月末で立入困難な地域等の一部地域を除き水道本管が復旧。1500戸が断水(6/24)下水:
3月末を目安5月で下水道本管は立入困難な地域等の一部地域を除き確保済み 管路施設:点検対象 18 市町村 (被害無 :1 市町村、機能確保済 17市町村)(珠洲市の立ち入り困難な一部地域を除き)(5/28)
交通インフラ
能越道:(のと里山空港 IC~穴水 IC)【1 区間】北向き通行可、南向き通行 止め
補助国道: 40 区間通行止めのうち 34区間(約 9 割)復旧 現在 1路線 6 区間で通行止め
都道府県道等 :3 県 145 区間通行止めのうち 108 区間(約 7 割)復旧 現在 37 区間で通行止め
JR七尾線:七尾駅~和倉温泉駅間は、2/15 から運転再開
のと鉄道:4/6全線開通(7月20日より通常ダイヤ)
のと空港:民航機運航再開(1/27)(4/15から毎日運航)
その他施設
砂防 土砂災害:455 件 新潟県 18 、 富山県 13 、石川県 424
河川:5 県(新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県)に所在する 12 水系 17河川で点検を完了
港湾 七尾港:8岸壁中3岸壁が利用可能、輪島港:1岸壁が利用可能、飯田港:2岸壁中1岸壁が利用可能、小木港:5岸壁中5岸壁が利用可能
医療機関:石川県の医療機関において全施設断水解消(4/5)
社会福祉施設:高齢者施設断水70か所、障がい者施設断水27か所停電1か所(4/26)
ダム 96 ダムの全てで点検終了。うち 94 ダムは異常なし。 2 ダム(石川県管理)で損傷を確認
防災重点農業用ため池:新潟県1か所、富山県11か所、石川県 276か所、福井県1か所で堤体に損傷を確認
農業集落排水施設:被害あり新潟県11か所、富山県20か所、石川県72か所
廃棄物処理施設関係:石川県、し尿処理施設2か所停止中、焼却施設など全復旧、最終処分場7施設停止中、新潟県焼却施設1か所停止中
のとじま水族館(7月20日より営業再開)
お住まい・避難所
人的被害 死者281名 重傷349名
住家被害
全壊 8429棟(新潟 106 、 富山 251 、 石川 8072)
半壊 21370棟(新潟 3774 、 富山 776 、 石川 16808 、 福井 12)(7/1)
応急住宅仮設:6582戸着工、4934戸完成(6/25)
避難者数:(1次)888人(広域)56人(2次等)1142人(7/1)
国土交通省
国土交通省からは位置図の更新がありました。
まず一般道は変化はありませんでしたが、国道249号線のいくつかの復旧目途がでています。中屋トンネルが9月末までに1車線、大川浜や逢坂トンネルは年内めどで1車線通行確保予定とでています。
上下水道はコメント内容が変わっていますが、困難地域の進捗は変化なさそうです
応急仮設住宅は完成戸数が4934戸となって、6月目標5000戸程度となりました。また入居決定戸数も表示されていますね。こちらは4000戸程度となっています。8月中メドに仮設住宅は進められているようです
港湾です。輪島港は3地区に分けて浚渫作業を進めていて3地区目も完了した模様です。現在追加依頼の箇所の浚渫作業中のようです。
さきほどの一般道については北陸地方整備局からも発表がありました。
また和倉港の応急復旧工事の完了についてもほうこくがでていました。
消防庁
消防庁からは全半壊戸数の更新がありました。また、災害関連死などの人的被害も更新されており被害者および住家被害は少し増えています
厚生労働省
DMAT(災害派遣医療チーム)は引き続き活動を行っています。また社会福祉施設や障がい者関係施設の被災も引き続き変化なしです。介護職員の派遣も引き続きですが、DWATの活動は終了となりました。
石川県
県では記者会見がありました
宅内の配管修繕工事の受付窓口が年内いっぱいに延長されました
また、のとじま水族館が営業再開するようです。7月20日(土)ですね。それからのと鉄道でラッピング列車が運行されるようです。また7月20日より通常ダイヤでの運行となるようです。あとパソナグループとの連携協定が結ばれて輪島塗や珠洲焼の製作依頼や購入が行われるもようです
それから被害報告も更新がありました。
目的別・令和6年(2024年)能登半島地震に関する情報(対策本部・被災状況) | 石川県 (ishikawa.lg.jp)
避難者は100人弱減って888名、広域避難所56名、2次避難所等が100名程度減って1142名です。
NHK
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その他
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半年経過して震災復興などのニュースも減ってきました。だからといって復興が進んでいるかというと時間がかかるゾーンに入っているので変化が少ないのでニュースも少ないということでしょう。
応急復旧の3か月はとりあえずいのち、生活インフラと分かりやすいものが復旧されていきますが、メインが終わるとだんだん減っていくということですね。また今までの震災よりも高齢化も進んでいるので生活再建といってもどうすればというところも多くなってきているのかなと思います。ましてや年金のみで生活で今は物価も上がってさらに厳しいわけですからね。まだ若ければやり直すという力もわきやすいと思いますので難しいところです。
これから高齢化も進んでいく中で日本全体で見れば、空き家も増えるのに住家がないみたいなミスマッチが増えてくるのかもしれません。
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