わてノート 能登半島 被災・復興状況などまとめ(10月25日)
解散総選挙で政治ニュースが飛び交っていますね。能登半島の状況は今週は省庁周りの更新はありませんでした。大雨被害でも省庁で行うのは2週間前後で緊急予算などまで決まってしまえばあとは地元自治体メインでということになるのかなと思います。
アメリカでも10月にハリケーン被害がありました。向こうは大統領選挙中で対応を巡って両陣営から声も聞こえてきたり、陰謀論なども出てきたりしていました。経済やAI技術では世界トップの国でもそうなるのでは日本でも起きてしまうなんか根源的なものがあるようです。
多分ベストな対応はないのでしょう。ただより良くワーストを避ける試みが必要なのかもしれません。
省庁関連は更新がなかったので、県市町を見ていきたいと思います。
被害復興状況まとめ(10/25)
人的・住家被害
人的被害(地震)死者401名 重傷359名(10/1)
人的被害(大雨)死者16名(石川県15名 熊本県1名)重傷2名(10/25)
住家被害
全壊 6431棟(新潟、富山、石川)(大雨)41棟(石川)
半壊 22868棟(新潟 富山 石川 福井)(10/22)
避難者数:(地震)348→198名、(大雨)435→437名(10/22)
ライフライン
上水:(地震)5月末で立入困難な地域等の一部地域(約700戸)を除き水道本管が復旧(8/27)、(大雨)1012戸が断水(10/16)
電力:(地震)安全確保等の観点から電気の利用ができない家屋等を除き 復旧(4/2)、(大雨)330戸が停電(10/16)
都市ガス:大雨による被害なし
LPガス:(地震)2月末に応急復旧完了、通常出荷体制に移行。(大雨)土砂崩れや、家屋倒壊によるボンベ流出が発生(10/10)
通信:(地震)固定回線 インターネット・アナログ電話150回線に影響、携帯電話基地局、KDDIで1局 ソフトバンクで2局影響(9/26)
(大雨)固定回線 インターネット・アナログ電話140回線に影響、携帯電話基地局、NTTドコモで14局、KDDIで21局 ソフトバンクで16局、楽天モバイルで7局影響(10/10)地上波:(大雨)(地上波テレビ)一部で影響あり、NHKは非常電源で運用中(ラジオ)一部で影響あり、NHKは非常電源で運用中(ケーブルテレビ)1490世帯が断線などの被害(10/10)
交通インフラ
能越道:(のと里山空港 IC~徳田大津IC)対面通行可(9/10)
補助国道: (地震)40 区間通行止めのうち 36区間(約 9 割)復旧 現在 1路線 4区間で通行止め、(大雨)1路線5区間通行止め(10/16)
都道府県道等 :(地震)3 県 145 区間通行止めのうち 133区間(約 8割)復旧 現在 12区間で通行止め(大雨)26区間通行止め(10/16)
鉄道:(地震)JR七尾線 2/15 から全線運転再開、のと鉄道 4/6全線開通(7月20日より通常ダイヤ)(大雨)羽越線10/5夜再開
航空:(地震)のと空港 民航機運航再開(1/27)(4/15から毎日運航)
砂防土木
河川:(地震)応急対策実施済み(大雨)最上川で農地浸水発生(解消)、石川県28河川で浸水被害発生しほぼ解消、町野川で2か所堤防決壊し緊急応急復旧工事を実施中、河原田川緊急応急復旧工事を実施中(10/16)
土砂災害:(地震)456 件(新潟県 18、富山県 14、石川県 424)、(大雨)121 件(宮城県 1、山形県 1、新潟県 2、石川県 116、熊本県 1)(10/16)港湾 七尾港:(地震)8岸壁中3岸壁が利用可能、輪島港:1岸壁が利用可能、飯田港:2岸壁中1岸壁が利用可能、小木港:5岸壁中5岸壁が利用可能、輪島港は大雨影響で土砂流入(9/26)
住宅・医療
住宅仮設:(地震)6804戸着工、6295戸完成(10/01)
下水:(地震)下水道本管は立入困難な地域等の一部地域を除き確保済み(珠洲市の立ち入り困難な一部地域を除き)(5/28)(大雨)輪島市と珠洲市の一部で被害あったが機能確保済み(10/10)
宿泊施設:(地震)石川、新潟、富山、福井、岐阜の宿泊施設で被害
医療機関:(地震)石川県の医療機関において全施設断水解消(4/5)(大雨)3施設で被害があったが復旧済み(9/23)
社会福祉施設:(地震)高齢者施設断水9か所、障がい者施設断水3か所停電1か所(7/30)(大雨)障がい者施設で断水1か所(10/10)
農林水産
農林水産:(地震)長野、石川、新潟、富山、福井、岐阜で被害、(大雨)秋田、山形、新潟、石川、福岡、広島、佐賀、長崎、熊本、大分で被害
防災重点農業用ため池:(地震)新潟県1か所、富山県11か所、石川県 280か所、福井県1か所で堤体に損傷、(大雨)石川県 57か所(10/10)
農業集落排水施設:(地震)被害あり新潟県11か所、富山県20か所、石川県72か所
廃棄物処理施設関係:(地震)石川県、し尿処理施設2施設停止中、焼却施設など全復旧、最終処分場7施設停止し2施設復旧、新潟県焼却施設1か所停止中
石川県
地震のほうの被害状況はいまだ人的被害と住家被害は数値が定まっていませんね。全壊戸数と半壊戸数は少し増えました。また避難所では200名ほどの方が避難しています。
また大雨のほうはニュースにもなっていましたが、行方不明となっていた最後の方が発見され身元も判明しておりました。16名の方がなくなる大雨被害となりました。ご冥福をお祈りいたします。また全壊戸数も増えて41戸となっています。避難者は引き続き400名超となっております
各市町
輪島市からは個人設置型浄化槽の補助金についてと、仮設住宅の復旧工事のご案内(更新)と応急仮設住宅の受付について、水道の断水状況についてが更新されていました
珠洲市からは災害広報の発行、罹災証明書の発行申請、応急仮設住宅の入居申し込み、その他支援制度についての情報が更新されています
能登町からは生活ごみの収集再開のお知らせと大雨に関わる罹災証明書の交付申請受付についてのお知らせが出ています
七尾市からは引き続きの情報更新がありますね
そのほかニュース
京都(市内)は数年前からそうですがオーバーツーリズムというのか人の流入量がキャパシティ超えてるなと思ってました。ほかにも東京だと浅草や鎌倉なんかもですし、他の地域でもあるかもしれません。
それで最後のパンクする現場の記事見てて思いましたが、地方は地方でキャパシティがそもそも小さいところもあるということですね。だから何かあって国が主導しても復旧に時間がかかるということだと。能登半島は人員的なキャパシティはなかったですが逆に廃校になったグラウンドなどは残っていて、体制整ってからはヘリ輸送で使われたりもしていました。
そうやって考えると、災害時に必要なのは余裕のあるキャパシティだということになるんだろうなと。システムエンジニアなのでネットーワーク関係でみればたくさんのアクセスがあっても余裕があるように設計することを考えますしデータの保存容量なんかについても考えますが、同じことなんでしょう。
ということは、まちづくりにしても余裕があるかどうかが災害時に大事だということですね。それは備蓄があるかどうか人がいるかどうか予算があるかだけではなく、活動できるスペースがあるかどうかということでもあるのかなと。それは私のテーマの余白を残すということにつながるわけですが、街という空間を見ていったときに避難所などの整備しているところも多いですが、空間に余裕のある街なのかどうなのか。東京や京都では木造密集などの防災まちづくりを進めているようですが、住んでいる町や出かけた町がどうなのか考えてみるのもいいかもしれません。