自然免疫

昨年からのコロナで、自覚のある人もいれば無自覚の人もいるかもしれないが、多くの人が精神的なダメージを受けている。(もちろん経済的にも・・・)

昨年、2月にクルーズ船が日本にやってきたころから、日本中が、自らの命脅かす、背筋が凍るような危機を感じたのではないだろうか。

4月頃、若年層は大丈夫らしいと聞いてはいたものの、それでも、外のお店で外食するのも恐る恐るの日々を過ごした。

私の両親は、高齢者とは言えないが、ちょうど過渡期くらいの年代であって、志村けんさんや岡江久美子さんが亡くなられた頃に、自らの生命を脅かす恐怖を感じている様子であった。それは傍から見てもよく分かった。30代の私ですら怖かったのだから、高齢者の方々の恐怖は想像をはるかに超えるものなのであろう。

ただ、私の父は、恐怖を感じたら、徹底的に調べるタイプの人間である。YouTubeやあらゆる情報ソース、書籍などを漁った上で、「免疫」の仕組みを素人なりにもかなり詳しく理解し、PCR検査のカラクリや、ワクチンについて、かなり詳しくなっていった。

そして、最終的には、科学的な根拠に基づかないで、いたずらに不安を煽ってはいけない。科学的な根拠に基づかない、世の中の空気だけを読んだ対策には全く意味がないという結論に至り、それ以来、過度に気にせずに、普段通りの生活を送るようになった。

我々家族は、父の情報収集の影響を受けて、過度に不安を持つことはなく、比較的普段通りの生活を送り続けている。

結局のところ、私が昨年の5月頃にたどり着いた考えとしては、我々には自然免疫が備わっていて、コロナウィルスに限らず、病原菌やウィルスを最終的に倒すのは自然に備わっている我々の免疫の力である。だから、我々にできることは、睡眠・食事・運動という基本的なこと以外にないんではないかということである。

精神衛生の観点だけに注目すれば、ニュースで去年からたくさん流された海外の悲惨な様子や、病床ひっ迫、感染者数〇名といった報道は、極論を言ってしまえば、我々には全くのコントロールの範疇外の出来事であって、それを知ったところで、不安レベルが上がるだけで、何かできる訳でもないのである。それゆえ、昨年からテレビを一切見なくなった。

あえて意識的に世の中の「空気」を読まないようにしている。自分にできることを毎日淡々と行うのみ。

ただ、社会を構成する一人として、社会がとんでもない方向にいかないように注意深く情報を聞かないとそれは無責任なんだろうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?