夢限航界ファルファニア ② 世界観についてーー架空アニソン祭2023参加作品ーー
⛴ 用 語
世海 (せかい)
ファルファニアが航行する空間。
広大な海を中心に、 多種多様な環境が存在している。
各地に点在する島には独自の自然や文化が存在し、
ファルファニアら世海界運の船は各地に寄港し、
物資の補給や観光、時にはシオサイの対策をしながら進んでいく。
世海界運(せかいかいうん)
ファルファニアを所有する組織。
世海を航行する船を管理し、シオサイへの対応も引き受ける。
時折ユノがする「本部への連絡」は、ここへの定期連絡のこと。
船の使用には船員、乗客共に厳正なルールがあり、
違反した場合は罰則が。最悪の場合は船から降ろされ、
「存在そのものを抹消される」と言われている。
ユノは堅苦しい世海界運の指示に文句を言うことが多いが、
決して彼女と敵対している訳ではない。
(むしろファルファニアのサポートには全力を尽くしている)
しかし組織的には、最も重要なのは「ファルファニア」であり、
船長のユノは二の次、という優先順位になっている。
航界(こうかい)
世海界運が所有する船を用いた移動のことを称する。
「航海」では無い理由は公にはなっていないが、
一般的には「海のみならず、様々な世界を旅するから」と言われている。
テンキュウノツカイ
「世海」上空を飛行する巨大生物。漢字で書くと「天球遣」。
非常に目撃例が少なく、かつては空想上の生物だと思われていたが、
世海界運の調査によって実在が確認された。
白く発光する鯨のような姿をしており、
高空を浮遊する気性プランクトンを捕食する。
飛行の際に鮮やかな発光体が軌跡を描くが、
これは風や雨によって体から剥がれ落ちた老廃物が、
食べたプランクトンの色素によって変色したものである。
その希少性や神々しい雰囲気から、
神の使いとして崇める地域もある一方で、
災厄の前触れとして忌み嫌う文化も存在している。
シオサイ
「海=潮」を「騒がせる者」の名を冠する、
「世海」に生息する奇妙な生物の総称。
ほぼ全ての種が機械のような姿をしているが、
世海界運の調査では、血肉を有する生物であることが確認されている。
普段は海中に生息しているが、
ときおり捕食の為に海面に浮上。近くにいた人間を襲撃することがある。
小型の数匹程度であれば人力でも対処できるものの、
数が集まったり、大型の個体だったりすると、
基本的に一般人では太刀打ちできない。
その為ファルファニアを含めた世海界運の船や船員は、
数少ない対抗手段として重宝されている。
・シオサイ図鑑
001 Batoidea
エイ(学名「Batoidea」)の名を有するシオサイ。
水温の高い海の表層を遊泳し、
テリトリー内に侵入した生物を襲撃する。
左右に広がる大きな胸鰭を利用し、
水中から飛び出しての飛行も可能とする。
3匹〜5匹程度の小規模な群れを作り、
高速で飛行しながら胸鰭から光線を発射。
弱った獲物を鋭利な先端部で突き刺して捕食する。
出現した際には緊迫感を煽るような、
女性コーラスや重厚なパーカッションの音を発する習性をもつ。
「世海」ではごく一般的なシオサイで、
これに対応できることが船員の基本となっている。
002 Ephyra
クラゲの幼生「Ephyra」の名を有するシオサイ。
単体では然程の脅威では無いが、
集団行動によって真の力を発揮する。
本種は海上を通過する物体を見つけると、
1体が球体状になって飛び乗る習性をもつ。
不審に思ったり、興味をもった者が球体状のEphyraに触れると、
展開して軽やかなグロッケンのような音を発する。
この音を聞きつけると、
周囲に潜伏していたEphyraは一斉に活動を開始。
展開して飛行しながら音の方向に向かい、
瞳のような部分から発射される光線で獲物を仕留める。
球体状の時は強固な殻に覆われているが、
内部は比較的柔らかく、時に瞳のような赤い部分が弱点。
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