日々こつこつ小説〜わらしべ長者になりたくて 第八話
駅に着くと、今日は何故か人が多い。
『何かあったかな?』
季節柄、旅行者も多く、どうやら受験の関係もあるようだ。
ホームも、電車内もいつもよりも混んでいたが、たまたま目の前の席が空いた。
『今日は、運動がてら席には座らないでおこう』
ゆうは、座らずにちょっと座席の前から外れる素振りをした。
すぐさま視線を感じる。
「あのー、良いですか?」
「どうぞ!」
ゆうは答えた。
「すみません〜。」
嬉しそうにその人は座った
ゆうはゆうで、座らずにいたことで、外の景色に癒やされていた。
『今日は空がきれいだ』
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