ゆる不妊治療31 体外受精
仕事から帰って、注射を打つ日々が続く。
病院は午前中に行き、お会計は夜戻ると伝えて仕事に戻り、仕事を終えてお会計のためにまた病院へ戻る。病院はいつも混んでいて、お昼ごはん食べる時間を短時間で済ましぎりぎりで会社に戻る。
幸い旦那は家事が出来るから、先に仕事が終わると夕飯を作ってくれていてありがたい。
午前休を取ったことによる繁忙で残業となり、帰るとすぐ注射を打つ時間で注射の準備をする。慣れてきたとはいえ、薬剤を調合してセットしてって結構時間がかかる。
そしてわたしが帰ると同時に旦那がラーメンを茹で始める。気付かず注射の準備をしているうちに夕飯が出てきてしまった。
誰も悪くない。悪くないけど、毎日時間かけて注射してるのに分からないかね?と少しイラッとしてしまった。
夕飯の支度をして待っててくれた。
でも「怒ってはいけない」と「分かるでしょ」の気持ちが入り混じり無言で黙々と注射を打ちのびのびのラーメンを食べた。
きっとあと少し。
もう下腹部がぱんぱんだ。
タイツを履くのも、ぴったりした服を着るのもしんどくなってきた。
きっとあと少しの辛抱だ。
使用した注射器を入れたペットボトルはもう上までいっぱいになっていた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?