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ゆる不妊治療66 移植

移植日が近づくと、わくわくよりも不安な気持ちがどんどん大きくなってしまった。
採卵の時みたいに、麻酔から醒めるほど痛かったらどうしよう。入院するぐらいしんどくなったらどうしよう。色んなどうしようが勝って、ナーバスになってると旦那が「明日、迎えに行くから」と言ってくれた。
「1人で帰って来れるよ」と返事をする。不安なくせに強がって、可愛くないやつだ。でも結局迎えに来てもらうことにした。

当日、家で落ち着いていられずドキドキしながら向かい早めに着いた。トイレは言われた通り予約時間の30分前には済ませた。
先に看護師さんに呼ばれ、今日からの薬を8種類渡される。そっか、そうだよね。移植がゴールじゃないもんね。

予定時間を40分過ぎた頃、採卵の人達が出て行き、移植の人達がリカバリールームに呼ばれた。心の中で、採卵の人達に「採卵大変でしたね。お疲れ様です。」と言った。わたしにとって採卵は恐怖でしかない。


今日の移植は4人で、わたしは3番目。
もうすでにトイレに行きたい感じだけど、あとどのくらいで呼ばれるのだろう。

1人目が呼ばれてドキドキしていると、5分程度で戻ってきた。アラームが鳴るまでゆっくりするようにと言われていて、5分後にアラームが鳴った。移植ってこんなに早いんだ。
この調子だとわたしも速攻で終わる感じだ。急いで旦那にもう家を出て欲しいとLINEをした。

そして2番目の人も戻ってきて、ついに自分の番になった。

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