見出し画像

②英語の家庭教師を始めたけれど…リスニングができない!

※この記事の前のストーリはこちらをお読みください。

私は外大卒です。「外大卒」というと、
世間からはよほど英語ができる人だと思われます。

でも実際はそうではありませんでした。。。
実際、できる人もたくさんいますが、
私自身について言えば、「できる人」とはほど遠い存在でした。

世間の言う「英語ができる人」はイコール、「英語がペラペラに喋れる人」です。

でも学校の英語の成績がいいからといって、
英語が喋れるわけでは決してありません。

私は、英語がほとんど聞き取れませんでした。
英会話だってひどいブロークンでしたし、
洋楽の歌詞もわからないし、洋書すら読めない状態でした。

入試では奇跡的に受かりましたが、
リスニングテストが全くできず、ひどい回答をしたので
バイリンガルのクラスメイトからびっくりされましたし、
洋楽の歌詞の意味を理解してないので笑われたこともありました。

本当に外大生かという感じです。

一方、外国語を専攻していたわけでもないのに、
英語がペラペラな日本人は結構いるものです。

なのに自分は…。

肩書と中身にあまりにもギャップがありました。

「外大卒なんだね、英語しゃべれるんでしょう?」と言われたら、
苦笑いしてごまかしていました。

でも、一生このままコンプレックスを抱えて生きていくのか?

英語圏に留学してないから…、
大学で英語を勉強していないから…。
そんなの言い訳じゃない?

言い訳をして、この先生きていきたくなんかない。

そう思って、本気で英語の勉強を再開したのです。

そして、そのきっかけは先ほどお話しした通り、
不意に起こしてしまった交通事故でした。

それまでの仕事を辞め、3か月ほど英語を猛勉強した後、
バイトで家庭教師をすることになりました。

お金がなくて困っていたこともあり、何か仕事をしなければならない状態でした。

最初はほんのちょっとだけ仕事をするつもりが、
最初に中学生、次に高校生と、仕事はどんどん増えていきました。

私なら安心して任せられると言ってもらえ、
次から次に生徒さんを紹介されるようになったのです。

仕事は順調で、うれしい悲鳴でした。
多い時は生徒さん約20人を抱え、
ひと月に170時間も教えることもありました。

しかし、たくさんの生徒さんに教えるうちに、
学校教育の英語に何か矛盾点を感じるようになりました。

矛盾点というのは、いろいろあるのですが、
主には、「ほとんどの人が英語、特に文法が苦手である」という事実でした。

私は文法が得意です。
でも、みんな文法ができないのです。

しかも、教えても教えても、なかなかできるようにならないのです。。。

当初は不思議でなりませんでしたが、
次第に何かがおかしいぞ、と思うようになりました。

考えてみれば、英語がペラペラのアスリートというのは結構いるものです。
彼らは果たして学校の方法で、これほど文法を勉強しただろうか?
学校の授業なんてろくに出ていないのでは…。

じゃあ、なんでしゃべれるのか?
そして文法ができる自分はなぜしゃべれないのか?

考えれば考えるほど、
学校の英語学習には不思議な点がたくさんありました。

そして同時に、私自身の英語力の向上にも限界を感じていました。
TOEICで言えば、800点以上に点数が上がらないのです。

800点だなんてすごいって思うかもしれません。
でも全くしゃべれなかったんです。

私は当時、
相変わらず学校で教わった通りのやり方で英語の勉強を続けていました。

しかし、それだと、スコアが上がらないこともそうなのですが、
どうやっても英語を話したり、聞いたりするという
コミュニケーションがスムーズにいかないのです。

教えている生徒さんがなかなか英語ができるようにならないということと、
自分自身の英語が伸びない、ということには共通点があることに、
ようやく気づいたのは12年程前のことです。

それから、教材研究と学習法の検証を始めました。

気になる教材を買いまくり、問題を解き、知識を手に入れ、
怪しそうなものを含めて、ネットの情報商材を試し、
いろいろなところで紹介されている様々な学習法を自分自身で試しては、
その効果を検証する日々でした。

「何かがおかしい」と思っていた、
その正体がどうやらつかめそうになったとき、
素晴らしい先生と出会いました。

先生に師事する中で、
認知言語学に英語の壁を乗り越えるヒントがあることを知りました。

「答えはここにあったんだ!!」という喜び。

それから、それはそれは一生懸命勉強しました。

先生の指導と認知言語学のおかげで、順調に英語力が伸びたのです!

ただ、最後まで苦労したのがリスニングでした。

何をやっても英語がクリアに聞き取れるようにならないのです。
各試験の過去問を繰り返し解いたり、発音を練習したり、
高周波教材、速聴、ニュース教材、瞬間英作文、
ディクテーション、リピーティング、シャドウイング。
あらゆることを試したと思います。

英語を聞いた時間も総量で1000時間は超えていたと思います。
なのに、聞き取れない…!!

英語の実力が自分よりも低い人よりも英語が聞き取れないなんて、
自分はどこか耳がおかしいんじゃないのか?
そういえば音感もないし、何か自分には欠陥があるのかもしれない。。。

そう、一度あきらめた英語を再開して、
またここで壁にぶつかってしまったのです。

リスニングができないという事実。くやしくてくやしくてたまりませんでした。

学校英語やテスト英語はできるけど、英会話やリスニングができない。
これって、世間では嘲笑の対象ですよね。
英語講師として、なんとかこの状態から脱せねばならない。
必死の思いでした。

※続きはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?