①私が英語を勉強することになったきっかけ
私が英語を勉強することになったきっかけについてのストーリーです。英語の勉強をあきらめかけている人が読んだら、もしかして励みになるかも…。という思いと、自己紹介を兼ねて。ちょっとシビアな話が入ってますので、関心のある方のみお読みください。
今から15年以上も前のことです。当時、大好きだった語学の勉強をあきらめ、語学の仕事からも離れ、まったく別の仕事をしていました。
今の仕事を続けていて、果たしていいのだろうか。
これが私の人生なんだろうか。
そう思っていた頃の出来事でした。
なんと、交通事故を起こしてしまったのです。
場所は交差点。信号は青色だったはずでした。
目の前で起こっていることがわからず、頭が真っ白になり、
ブレーキを踏むことさえできませんでした。
正直言って、相手が助かったのは奇跡的でした。
運転していた車がもし別の形状だったら、、、
私は今頃どうなっていたかわかりません。
一歩間違っていたら、私は刑務所に入っていたかもしれないんです。
それまで、事故や災害なんて、「向こう側の世界」の話だと思っていました。私には起こるはずのない出来事だと思っていたことが、
自分自身に起きてしまったのです。
当時、なんだか嫌な予感はしていました。
なんだか、「生きている」という感じがしなかったのです。
他人の人生を生きているような…。
しかも、自律神経が乱れがちで、不眠気味。
そして、同時期に卵巣腫瘍も発覚していました。
幸い良性でしたが、ストレスによって引き起こされた、としか思えませんでした。
「いつ何が起きるかわからないんだ。
それだったら、自分の好きなことをしたほうがいい」
そのときなぜだか頭に浮かんだのは、
それまでずっとあきらめていた英語の勉強でした。
英語の勉強は、大学生以来、実に10年ぶりでした。
始めてみると、どんどん楽しくなってきました。
でも、同時にこんな考えも浮かんできました。
「今更英語を勉強して何になるのか?
英語ができる人なんていくらでもいる。
純日本人の自分が今から一生懸命勉強したって、
留学した人やバイリンガルにかなうわけなんかない。
最初から負けるのがわかっている競争に参加しても、
みじめなだけじゃないか。」
そうも思いました。
だけど、やっぱり英語が好きだったんですね。
なんで他の人と比べてしまうんだろう。好きなんだったら他の人のことなんて気にせず、勉強したらいいじゃないか。
そう思って仕事を辞め、英語の勉強を再開したのは、28歳の時でした。
ちなみに私は、小さい頃トラウマになる出来事があり、
(記憶にはありませんが、PTSDっぽい症状がありました)
人付き合いが苦手でした。小学校ではいじめも…。
近所の子に悪口を言いふらされ、
それまで普通の友達だった子たちが、私に対する態度を急変。
そんな人の心のうつろいやすさにすっかり疑心暗鬼になり、
対人恐怖になってしまいました。
クラスでポツンとすることが多くなり、
休憩時間をどうやって過ごすかが悩みの種となりました。
そんなときによく過ごしていたのは学校の図書室。
図書室が、唯一自分にとっての聖域に思えました。
得意だったのは英語。
本を読むのが好きだったこともあって、読解が得意でした。
小さい頃にメタメタに破壊されてしまった
自己肯定感を上げるため、
能力を上げていこうと、とにかく努力をしました。
テスト前にはもちろん、一生懸命勉強。
そのおかげで、英語の成績は上々でした。
そこまでは良かったのですが……。
その後、「英語が得意である」という、私の唯一と言っていいアイデンティティは見事打ち砕かれることになりました。
勉強の甲斐あって無事に大学に合格。
英語専攻には偏差値が届かなかったものの、
代わりに別の言語を勉強することになりました。
英語圏ではありませんでしたが、念願の留学もかないました。
後でお話ししますが、
留学がきっかけで、いろんなコンプレックスがなくなりました。
本当に楽しい日々でしたね。
ただ、英語に対しては、
逆にコンプレックスが深まるばかりではありました。
留学したばかりの頃。
一緒のクラスになったクロアチア人の女性と、
会話をしようとしていた時のことでした。
お互いつたない第2言語で会話していたので、うまく通じません。
そこで、クロアチア人の女性は、「英語で会話しましょうよ」と私に言いました。
しかし、、、英語が全く出てこなかったのです。
それを見た彼女の、あきれ顔。。。
「はあ?英語もできないの?」
と言わんばかりのその表情は、今でも忘れられません。
その女性は、ドイツ語、セルビア語、クロアチア語、そして英語が達者です。いわば、マルチリンガルでした。
多くの日本人は英語が話せないなんてことを知る由もありません。
留学した人ならおわかりでしょうが、
マルチリンガルはヨーロッパでは珍しくありません。
母語に加えて、英語ができるのは当然。
その上で、みんなまた別の専門や特技を持っているのです。
英語以外得意なことがこれと言ってなかった私にとって、
これは衝撃的でした。
学校で英語の成績がちょっとばかりよかったからといって、
英語ができるわけではない。井の中の蛙でしかなかったわけです。
しかも当時、語学習得は年齢が大事だと言われていました。
「20代前半を越えたら第2外国語はマスターすることはできない」。
しかも、それを言っていたのは、東大出身の教授だったのです。
大学で全く英語を勉強していなかった私にとって、
これはかなりショックでした。
もう今からでは英語はマスターできないのだ。
そう思い、英語の勉強をあきらめてしまったのです。
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