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新婦血縁者無しの結婚式をした話
この際周りの人にどう思われてもいい、ここで縁の切れ目があるかもしれないけどそれでもいい、とっても怖いけどもう自分を壊していくのは嫌だ。
バイト代を貯めて就職と共に家を出て3年ちょっとでずっと付き合っていた人と結婚した。
支えてくれる人が周りにいなければ結婚したいとも血縁者と離れたいとも思えなかったので一生かけて感謝していきたいと思っている。
同棲してから入籍を先に済ませて、両家の援助をあてにする気がなかったので二人でしっかりお金を貯めてからの結婚式とすることにした。
夫となった人とその家族は、ざっくりだけどこれまでの経緯を話してどうしてもこの先も過ごしていける気がしないので申し訳ないですが自分の血縁者との交流は無しという前提で結婚したいです……というなんだかよく知らなければ胡散臭い怪しい私のことをすんなり受け入れてくれることになってとても運が良かったしそれ以上に夫家族は皆人が良かった。
ここでぶつかったら結婚式なんてやれないだろうなと思っていたけど希望が見えてきた。なんせ結婚相手がいいと言ってるんだからもう怖いものなし…………
と、思うじゃないですか。
一番の心配どころが突破できてちょっと調子に乗ってきた新婦、友人などにまぁ親無しで結婚式しようと思うんだよね……と漏らし始めます。
「じゃあフォトウェディングか海外挙式?」
この返事が数人からスルっと出てくるのが一般的で。
それに勝手にショックを受けました。あ~私なんかは自分の希望する式はできない、世間に顔向けできない恥ずかしい人間なんだな……と。
もちろん友人にその意はなく、それもわかっているけど完全否定もできないんですよね。両家の儀式なのにおままごとみたいなことを……なんて価値観も当然あります。
周りの人がやらないようなことをしようとしている自覚はあったので、あらかじめネット上で同じような人を探していたら、無事に成功している人やそこに対する匿名コメントでの結婚式のルーツ、やる意味うんたらかんたらでそんなものに意味なんてないという辛口の否定なんかも見ました。
心、折れるのは誰?誰?オレオレオレオレ折れ……
さて、タオルをぶん回して落ち着いたところで、いや待て……まだ慌てる時間じゃない、こういう時はプロに当たって砕けろでしょう?
若干の鬱々とした気持ちも抱えながら半ば強引に会場探しを始めます。
思えばこの時期が一番憂鬱でした。まだ霧の中みたいなものでしたので。
さすがに親無しなので新郎新婦両方とも職場の人を呼ぶのはやめておき、事情を知っている友人と新郎の呼びたい血縁者に参加していただくことになり、会場も50名程度の規模で抑えることにしました。
そうして3件目に訪れた会場に一目惚れし、いよいよ話を進めます。
最初の見学時に書くシートで旧姓を書くタイミングがありましたがそれを書かないことでまず様子を見ることにしました。(試すような真似をして申し訳ないです……)
プランナーさんはすぐ気づいて確認をして下さりましたが、やんわりと新婦家族を招待しない式にしたくて……と申し出ると、色々な事情の方がいらっしゃるので問題ないですよとすんなり通りました。
さぁこれは大きな自信です。
プロも大丈夫って言ってるから、大丈夫じゃない?
もうここからは調子に乗りまくります。ありとあらゆるものを2人がかりで自作して来る人すべてを楽しませるエンターテインメントになる準備を必死でしました。
なんせ結婚から1年ちょっと経ってますので参加者の方々にはすでにもうおめでとうを言い尽くされておりまして、それでも二人でやっていく決意と今後も二人揃ってよろしくお願いしますという気持ちを伝えたいのと、これまで二人を見守ってくれた方々への感謝をどうしても伝えたくて結婚式を開きたかったのです。
さて当日ですが、人前式の入場は新郎が両親と一緒に入場し見送られ、新婦は幼馴染に付き添って頂きました。
乾杯の挨拶は新郎新婦のキューピッドにあたる新婦友人に頼み、お手紙コーナーは手紙は新郎から両親へ……新婦からは会場の皆様へ向けて送らせていただきました。
結果として、後から聞く声は楽しかった!良かったよ!というものばかりで、つくづくいい人達に囲まれているという幸せを感じて終わった結婚式でした。
タイトルの割に特にトラブルもなくてがっかりしましたか?
結婚式から2か月後、地元の友人の親経由で私が結婚式をしたことを知り、ブロックしたはずのFacebookアカウントをわざわざ作り直してメッセージを送ってきたのはまた別のお話……
実は当日も県内に住んでいて地元の友人が日程を悪気なく事前に親へ伝えて親経由で知って乗り込んできたりしないかちょっとビクビクしていました。
こちらが杞憂に終わり安心していたのですが、Instagramのアカウントを覗かれた(ストーリー既読がついていた)りFacebookからコンタクトを取ろうとしたりネットストーカーのようになっている現状です。
まぁネット歴は長いので無視しますが、胃は痛いです。
生きている限り完全な安心はできませんので、今後もがんばります。
もし、開催していいのかな?なんて悩まれている方がいらっしゃれば、やってもいいんです!なんて言いません、やりましょう!と言いたいです。
自分の幸せを喜んでくれる人の役割を血縁者に託す必要はないのです。
血縁者はいなくても、決闘者でもいいんです。
私は決闘者です。同じような人の幸せを心から祝福します。
おしまい
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