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Kポのチケット当落で深く沈んだり浮上した話

約一年前に書いた日記を思い出したので、公開します。


2022年冬にSEVENTEENさんのコンサートがあり、私はFC先行でチケットを申し込んだ。

倍率はかなり高くて、申し込み数に対して一公演当選したのが割と奇跡だった。

行きたいコンサートのチケットが一枚も当たらず行けない方や、仕事や家の事情で行けない方、解散などをしてしまったグループを推している方から見たらとても贅沢で何を言っているのか理解できないと思うが、当選したにも関わらず想像以上にダメージを受けてしまった。

それが何故なのか分からずより、説明できない感情により一層ダメージを受けて深く沈んでしまった。何をするにも元気が出ない…コンサートに行ける事実はあって大喜びしてもいいはずなのにおかしい。
今までこんなことになったことがないので、約一週間ダメージの原因を考えて答えが出てきた。
自分で想像しているよりずっとグループを好きで会いたかったようだ。こんなに落ち込むほど好きだと思わなかった。

たまにコンサートに行ったファンから「客が悪かったからメンバーも嫌いになった」とか「チケット取れないからグループの曲聴きたくなくなった」とかを聞くと不思議に思った。

メンバーの起こした事件などが原因ではなく、周りの現象が自分の思い通りにいかなくて怒りの矛先がメンバーに向いている。
それを目にして「なんでそんな思考になるんだ…メンバーや作品は関係ないから切り離せないのか」と思ったけど、今ならそう言ってしまう心境が分かる。切り離せない。あれは心底好きという気持ちの裏返しで、好きのやり場がなくて理不尽に周りに当たってしまっていた人なんだ。その気持ちがやっと理解ができたし、愛が怒りに代わって爆発して巻き散らしてしまうくらい「好き」がピュアで素直だなとも思う。
そして自分もそんなに好きになってしまっていたのだとやっと自覚をした。

そのグループは、ずっとひっそりと生活の中にあった。引っ越したばかりで友達もおらず退屈な休みの日、新しい場所に出かけ綺麗な山や海を見に行く楽しいドライブのとき、理不尽なことがあった仕事の休憩中、彼らの音楽や番組を見ることがとても心の支えになっていた。

劇的なことがなかったから、自分でもこんなに気持ちが育っていたなんて知らなかった。神と崇めるタイミングはなく、なんとなくずっと近くにいて純粋に好きになった。

私は特にこのグループのダンスのパフォーマンスや構成がものすごく好きだ。

遊びごころがあって芸術的でどの作品を見てもただ見惚れて何時間でも見ていられる。メンバーが分からなくても遠くから見てもきっと感動すると初めて見た時に思った。だからずっとこの目でステージを見てみたかった。

私にはホシくんとジョシュアさんという推しがいる。
ホシくんは私が今まで見たダンサーの中で一番好きな人だ。
ホシくんのダンスは細かい一音一音を体の動きで繊細に表現していて、振り付けがないところでも細かい指先の動きなどを表現している。毎秒刻みで自分の身体がどう動いているのか自分で把握していると思うし、練習風景を見ると1秒の動きでも何度も何度も繰り返し練習をしていて自分に厳しくダンスに誇りを持っている素晴らしい人だと思った。

バラエティでは小学校低学年のような無邪気な姿ではしゃいでいるところも好きだし、自分の可愛さを分かってちゃんとアイドルをしているところもすごく好きだ。

ホシくんに対しては割とエンターテイメントの目線で好きなのだが、もう一人の推しのジョシュアさんについては「人」としてとても好きになってしまった事に自分の認識が追いついてなかった。
ジョシュアさんはビジュアルがとにかく好きで、綺麗なお顔なのにバラエティでは貪欲に体を張って笑いを取る姿を見て好きなった。

そして、どんな時でもファンのためを思って笑顔でファンサしてくれるところや、努力を惜しまないところ(笑いをとる方面に対しても)もすごく好きで尊敬していた。

元々痩せ型の体型だったのが、近年では体を鍛えてすごくムキムキになったり、ダンスも気を抜いてる時がなく常に全力なのが伝わる。ファンとのテレビ電話をする時も、本当に一人一人に楽しんで時間を過ごしてもらおうという気持ちが伝わってくる。

最初は面白い人だと思っていたのに、一人の人としてとても尊敬していて好きになっていた。

そしてこんなにも好きな存在に対して「これはオタ活なんだから」と自分の気持ちを抑えるようなところがあったことも気がついた。

アイドルだろうとどんな存在だろうと自分の好きな気持ちには変わりがないし、好きな人に会いたい、好きな歌を聴きたい、好きなダンスを見たい。ただそれだけでいいようだった。

気持ちの整理のためにこれを書き出して、書く度に自分にもこんな気持ちがあったんだと気づき、数週間経ち心から感謝している。
これからも自分の好きを大事にしていきたいし、一人ひとりそれぞれの形の好きを大事にしていけたらいいなと思う。

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