見出し画像

シェアサイクルでめぐるフクシマ・双葉町ガイドマップと現地からの報告映像

◇シェアサイクルで双葉町をめぐってみた

 福島第一原発が立地する双葉町。この町は、10年前に発生した地震・津波、そして多量の放射性物質を広範囲にばら撒いた福島第一原発事故の被害が当時の状況のまま残っている。

 その状況に反して、双葉駅からクルマでわずか5分の場所には、その大事故をまるで過去のものだと言わんばかりの東日本大震災・原子力災害伝承館が2020年9月に開館した。

↓写真6点 2021年3月11日 筆者本人撮影

画像1

↓伝承館の屋上から。「キオクツナグミライ」から目線を海岸側(写真上部)に移すと津波で破壊された工場と民家が見える。

画像3

↓津波の襲来によって1階が破壊された工場と民家

画像5

画像6

↓伝承館の外に残る津波が運んできたクルマ

画像2

画像4



 双葉駅から徒歩3分の駅前商店街は、まるでゴーストタウンのようにひっそりと静まりかえっている。ここは近隣の夜ノ森駅前や大野駅前とは異なり、金属バリケードで封鎖されていない。そのため民家や商店の状況をじっくりと覗きこめる。

↓写真2点 2020年5月6日 筆者本人撮影

富岡町夜ノ森駅前

画像9

↓大熊町大野駅前 

画像8


↓写真4点 2021年3月25日 筆者本人撮影

双葉駅前

画像9

画像11

画像11

画像13

 さらに双葉駅前は誰でも利用できるシェアサイクルが設置されている。それを利用すれば双葉駅から伝承館までのおよそ2kmの道のりを移動できる。つまり双葉町はレンタカーを使用しなくても自転車でめぐれる場所なのだ。

 そのことに気付き、私は双葉町を初めて訪れた人が現地をめぐりやすくなるようなガイドマップを作成してみることにした。

ここから先は

2,936字 / 42画像

¥ 300

noteをご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは福島取材のための費用や尊敬する著者の応援カンパに充てさせていただきます。