マイナ保険証使ってみた?

先日薬局でマイナ保険証を使ってみた。
普段、私は皮膚科と眼科で薬を処方されているが医療機関内で処方されているので、薬局を利用することがなかった。
お薬手帳も持っていない。
当たり前だが、薬局ではどんな薬を処方されているのか聞かれたが、さっと頭には浮かんでこない。
それでもマイナ保険証を利用することによって、普段の使用薬を薬局は確認することができた。
こんなに便利なのに、どうしてマイナ保険証をあんなに毛嫌いするのか不思議だ。
私が通っている皮膚科も眼科も紙のカルテを利用している。
それでもマイナ保険証でデータ化されて保存されている。
マイナ保険証について、医療機関も患者も特にメリットを感じない。
事務手続きが簡単になるということもないとよく言われているが、アナログのデータをデジタル化することは立派な事務手続きではないだろうか。
医療機関がそれを行っていないとしても、データとして残っているなら、誰かが代わりにやっているはず。
それが健康保険組合なのではないか?
健康保険組合は赤字のところが多く、組合によっては国民健康保険料より高いところもあるというニュースを以前見たことあるが、そういった組合が解散して国民健康保険になだれ込めば、保険料が値上がりする。
それは患者だけではなく、国民全体にとってデメリットになるのではないか。
例えば、資源ごみでも分別せずにゴミセンターで分別すれば、自治体の負担が大きく、投入される税金の金額は高くなる。
だから各家庭が細かく分類することによって、使用する税金を減らすというやり方をとっているのではないか。
これは、医療についても同じことを言えるのでは?
マイナ保険証を利用することで、各医療機関は負担が増えるかもしれないが、国民全体で見ればその方が負担額の少なくなるのであるならば、マイナ保険証の利用を促進するのは間違った政策ではないはず。
ただ、マイナ保険証に対する信頼感が足りないのは別の問題。
マイナンバーカードと保険証のデータを紐付ける時に、登録する人の手順を楽にすることよりも、いかに正しく紐付けられるかという方を重視するべきだった。
自分でデータを入力すれば、その分安全性は高まる。
自分のデータを入力するときは、他人のデータ入力より慎重になるからだ。
さっきのゴミの分別と同じで、それぞれが手軽さよりも安全性を優先すればこんなことにはならなかったはずだ。
結局政府が優先順位を誤ったのが問題だったのだ。
マイナ保険証が悪いのではない。
どんなものでも、設計者がしっかりと理念を持って制度設計しないとこうなるという悪い見本といえる。
自分たちが選んだ政権とはいえ、残念だ。

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