強い人にはわからない

ベビーカーを押している父親を見た。
その人はベビーカーを押しているにもかかわらず、路肩を歩いていた。
あれ?道路渡るのかなと思ってたが、四つ角で左折していった。

その道の歩道は広く2m ぐらいあり、自転車が隣をすり抜けても危うさは感じないくらいの広さだ。
路肩の幅も1m ほどあり、車が通り過ぎてもさほど恐怖ではないかもしれない。
しかし、それでもベビーカーを押すのは不適切だ。
なぜそのお父さんは路肩を歩いたのか?
それは歩道が小さなタイル敷きだったからだと思う。
私も経験があるが、ベビーカーやカートなど車輪を小さなものを押すと、溝に引っかかったり、引っかからなくともガタガタと振動を大きく感じる。
カートの場合はカートを押している私が振動を感じるだけだが、ベビーカーで一番ダメージを受けるのは子供だから、そのお父さんはアスファルト敷きの道路を歩いていたのだと思う。
タイル敷の歩道は見た目は綺麗だ。
しかし、小さな車輪には向かない。
ユニバーサルデザインという言葉が出てきてそれなりの時期が過ぎたが、それが浸透してきている世の中であるわけではない。
少なくとも、タイルの歩道をデザインした人は自らカートやベビーカーを押したことがないか、押しても大して振動を気にしない人なのだろう(子供の様子に無頓着とか?)。
生活強者にはユニバーサルデザインはハードルが高いのかもしれない

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