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元デザート編集長から学べる!読者を楽しませる少女まんがの描き方。

こんばんは! ネームタンクのスタッフHAです。

本日は講談社「デザート」元編集長、編集者歴24年の鈴木重毅さん(しーげるさん)が迷える子羊の悩みを救済してくれる会、その名も「少女まんが勉強会」が行われました!
弊社の代表ごとう先生も一緒です!

このイベントは早くも14回目の開催となっております(👏ぱふぱふ~)

少女まんが勉強会について詳しくは、しーげるさん率いるスピカワークス田中さんの記事がとっても分かりやすいので、ぜひご覧ください!
https://note.com/spica_works/n/n5554bede8d26
(コロナの関係で、ただいまはオンライン配信のみとなっておりますが、アーカイブで一か月間見直しができるので作業用の励ましBGMとしてお勧めです。かくいう私も一人作業で心細くなった時に流しています。)


14回目の勉強会は私スタッフHAも参加してまいりました!参加者の皆さんからいただいた悩みの一つ一つがとても共感できるもので、つい自分が投稿したのではないか?と目を見張る場面もありました。

◆私たち作者は漫画を描く時にスト―リーの展開速度は意識できていたか!?

(クローズな会ですので、実際の質問内容はぼかしています。)

しーげるさんとごとう先生がアドバイスをする中で何度も言われるストーリーの展開速度について。これは読者の興味を最後まで引きるつけるために本当に必要なことだとおっしゃっております。

「あれもこれも入れたい」「これも入れないと伝わらない」と、キャラに愛着がある作者ほどコマ数を使ってキャラの紹介を延々としてしまう。そして編集者さんから「このシーンいる?」「このエピソードってこの後の展開にどう繋がっていくの?」と指摘を受けたことが何度かあるのではないでしょうか?

実はそうした「間延び」している展開が読者を離脱させてしまうなんて、世にも怖い話ですよね。

では、どう意識したら間延びしない展開を描けるのか。
そこで、しーげるさんの一言です。
“自分が思うよりも「一段早く」ストーリーを展開させること。”
ハッとしました。いつも自分は描くことばかり必死で、読者がどういう体感速度で作品を読むか、まったく意識できていなかったからです。

当たり前ですが、漫画は読者に届けるものですよね。だとしたら、その読者に「次の展開まで待ってね」と読ませる漫画ではなく、「え、そうなるの!?」「あれ!もうそんな感じになっちゃうんですか!?」と思わぬ展開でドキドキさせてしまうような、目が離せない作品作りを意識しないといけないと思いました。

「私たちが思うよりも遥かに読者は飽きっぽい」ということを意識したほうがいい!

◆読者が漫画を読むうえで楽しみにしているもう一つのもの。それは【キャラの感情のぶつかりあい】。

読者がラストまで読んで感動もなく「そらそうでしょ」となってしまう展開の例として「主人公と相手が同じ方向を向いていると読者の予想通りの展開にしかならない」ということ。

ドラマを作るのは「感情のぶつかりあい」です。これがないまま物語を進めても、目的が一緒だから気持ちのぶつかり合いや葛藤のないままゴールに向かっていくしかないんですよね。大きなハードルがなく、終わりを迎えてしまうと「物足りない」「予定調和な話」になってしまう…!

せっかく最初に大きな課題感を出せたとしても、それが叶う経過に見合っているのか。そこが大切な気がします。物語の最初に自分はどういう課題を読者に提示したのか。そして、その課題を達成するための相手役の目的や主張は主人公のハードルたり得ているのか。その目線をもってストーリーを深堀できるようになると自然と驚きのドラマが生まれているのではないかなと思いました。

今回の勉強会だけでも大きな気づきがたくさんありました。
漫画って孤独な作業なので、ついつい自分だけの目線で作品作りをしてしまいがちですが、「読者の目線と体感速度」は常に意識して作品を作っていこうと思います!!

少女まんが勉強会は、毎月、少女まんがを描く上での悩みをしーげるさんとごとう先生が優しく導いてアドバイスしてくれる素敵な勉強会になっています。
一か月アーカイブの期間があるので、作業BGMとしてもお勧めです(*^-^*)

◆次回は11月20日(金)に開催です!
2020/11/20 (金)
19:00 - 20:30 JST
オンライン参加(1カ月間アーカイブ視聴可)


★詳細とご予約は下記をチェック★
https://girls-manga-meeting-16.peatix.com/

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悩みを打ち明けてすっきりするって本当に大事です。

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