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『PSYCHO-PASS 3』のOPを語りたい。

アニメ作品の魅力が約1分30秒に凝縮されたOP・ED。
作品の数より多く存在するOP・EDの中から特に好きなものを紹介し、僕的好きポイントを書き連ねていく『語りたい。』シリーズ。

第四弾の今回は『PSYCHO-PASS サイコパス 3』のOPの僕的好きポイントを語りたいと思います。


基本情報

『PSYCHOーPASS サイコパス 3』(以下『PSYCHO-PASS 3』)は『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズ(以下『PSYCHO-PASS』シリーズ)のTVシリーズ第三期として、2019年10月から12月に放送されたアニメ作品。
『PSYCHO-PASS』シリーズは人間の心理状態を数値化する「シビュラシステム」が存在する近未来を舞台に犯罪と向き合う公安局刑事課を描いたストーリー。

『PSYCHO-PASS』シリーズ第二期が2014年に放送が終了し、劇場版三部作が2019年1月から公開された後、TVシリーズとしては5年ぶりとなる続編。
PSYCHO-PASS 3』は前作までの主人公「常守朱」から、「慎導灼」「炯・ミハイル・イグナトフ」のダブル主人公に変わり、執行官も新キャラが多く、一新された刑事課一係を中心に物語が進む。

公開されている中では一番最新の時系列の作品(正確には劇場版の『FIRST INSPECTOR』が最新ではあるけど、それも含めて『PSYCHO-PASS 3』の話だと思っている)。次の作品がもしあれば灼と炯、そして朱と狡噛の物語の続きが観たいですね。

OPは「Who-ya Extended」さんの「Q-vism」

キャラの入れ替わりがあった作中と同じく、これまで第一期第二期と続いた「凛として時雨」さんから変更があったが、系統は違えど相変わらず映像と相まってオシャレなOPになっています。
下は第一期第二期OP。どれもクールでアートでオシャレ。

では、ここからはOPの僕的好きポイントを書き連ねていきます。
秒数は公式OP動画より。ここらへんのこと言ってるのか~という参考にしてもらえれば。

0分0秒~0分7秒

冒頭から分割した画面を複数ならべる演出が映像的でいいですね。
灼と炯が分割されていて、
 ・歩み寄る足元(見方によっては離れていくかも?)
 ・背を向けて歩く胴の部分
 ・歩いている正面(同時には映さない)
といった、「なんか仲違いするの?」みたいな空気の始まり方。
OP全体的に色の数が少なくパステルカラーが印象的で、これまでの『PSYCHO-PASS』シリーズOPとはまた違った雰囲気になっています。

0分7秒~0分13秒

ここまでの不穏な空気を決定づけるかのようなドミネーターのアップと互いに銃口を突きつけるカット。初見のときにそういう展開になるのかな?と思いましたね。

0分13秒~0分28秒

タイトル。ここは今までの『PSYCHO-PASS』シリーズのように世界観の説明のようなカットが多いですね。
一番印象的なのは朱が柵の向こうから難民へ手を伸ばしているところで、作品のテーマの一つを示唆していると思っています。
一瞬ですが次のシーンへの転換のエフェクトもかっこいい。

0分29秒~0分40秒

特に好きポイント。公安局刑事課の面々の集合絵のカット。
こういう、階段に主人公勢力が各々のポージングでいるの好きなんですよね。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』のポスターとか。京都の大階段でこんな感じの写真撮るのが夢だったりします。
話がそれましたが、全体のカットのあとに何人かのカットがあるのも好き。髪とかタバコの煙とかの一部分だけに動きがあるのも好きなんですよね。

0分40秒~0分44秒

パルクールシーン。本編でも何度かありましたが、パルクールのアクションは映像映えしますね。

0分44秒~0分48秒

悪役(灼の父親もいるので厳密には違うかもしれないけど)ラッシュ。パステルカラーの赤メインで構成されているのが悪役サイドって感じ。ここも特に好きなポイントですね。

0分49秒~0分55秒

灼が苦しむ様子からメンタルトレースする際に現れる謎の人物が映るシーン。謎の人物の頭部の演出(獣の頭部とノイズのようなエフェクトがかかる)は本編内でも好きでした。

0分55秒~0分58秒

炯が同じ顔の人物と格闘しているシーン。OPでこういったシーンがあったので自分自身との葛藤があるのかなとか思ってました。

0分59秒~1分2秒

味方ラッシュ。悪役ラッシュの赤メインに対してこちらはパステルカラーの水色。色相が関係してるんですかね?執行官たちも映っていますが、色的に赤は敵で水色は味方という印象を受けますね。

1分2秒~1分3秒

1秒くらいしかないカット。本編の序盤からちょくちょく登場する黒幕らしき三人ですね。余談ですがこういった敵幹部みたいなグループのデザインがバラバラなの好きですね。『犬夜叉』の七人隊とか、『幽☆遊☆白書』の戸愚呂チームとか。

1分4秒~1分14秒

本編でも重要な立ち位置のキャラである小宮カリナが倒れ込むシーン。倒れる直前に目を開いて停止し、横から同じ顔の短冊が流れてくる演出。最終的に現代アートのような絵になるのが好き。

1分15秒~1分29秒

灼と炯が道路?を歩いて横断してからドミネイターを撃つシーン。刑事物映画のワンシーンのような構図ですね。白黒メインの色使いに対して二人の眼が赤と青になっているのもかっこいい。
ラストは背景が序盤と同じオレンジになり、ちょっとだけ縮小して画面上部に表示されます。言葉で表現するのが難しい。この演出も洋画っぽさがある気がします。

終わりに

『PSYCHO-PASS 3』の僕的好きポイントでした。
最初のほうでも書きましたが、時系列的には一番最後に当たる作品なので続編があればいいなと思っています。『PROVIDENCE』で明かされたことも多いですけど、灼と炯は知らなかったりするので、どのように真実を知っていくのかは気になります。
長いシリーズになりましたし、軸になる事件を考えるのも大変そうですが、『PSYCHO-PASS 4』があればOP/EDにも注目していきたいですね。

参考

Wikipedia「PSYCHO-PASS サイコパス」



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