推しがAGTのセミファイナルに出る。~TravisJapan~

TravisJapanのWOD、全米4位、世界9位という驚きの結果から、早くも1か月も過ぎたらしい。

“驚き”とは言いつつも、“必然”だった、と声を大にして言いたい。だってそれぐらい彼らのダンススキルはもちろん、練習量も経験だって積みに積みまくっている。

だから謙虚さなんていらないくらい大声で「世界9位!そりゃ!なるよね!!」って言って良い。本当は。

ジャニーズでの彼らは「Jr.」なのである。
TVの地上波レギュラーや定期的なCD発売がある所謂“デビュー組”とは違い、Jr.はどうしても「それ(ジャニーズ)を好きなファン」が「自ら情報を得る」という図式になりがちである。

国民的アイドルを輩出し続けるジャニーズにとってJr.時代の自由さもちろんは強みだが、”知名度”という意味では弱みにも成り得る。
デビューしないと色んな意味で始まらない。

元々デビュー組のファンだった私には、待ってるだけでは供給されない。
次は誰のバックについているのか知らされもしない。担当に次の仕事は有るのか。“退所”なんて縁起でもない2文字が常について回ってくる。

Jr.担の明日も知れぬ状態に耐えられる気がせず、ハマるには相当な覚悟が必要だと思っていた。

デビューすれば当たり前に10周年をお祝いしてきたし、「次は15周年、20周年だね」なんて呑気なことを言い、寝ころびながら次のCD発売を待っていたのである。

それが当たり前ではない。
それがジャニーズJr.である。
もちろん今でこそデビュー組も確証なんて無くなってきていることは理解しているが、それとはまた違う緊張感を孕んでいる。

彼らがTV番組の個人仕事が決まれば、感想を送り付け、発売部数の多い雑誌の表紙が決まれば、重版にすべく本屋を回る。すべては次回が有りますように。その次回がデビューに繋がりますように。と祈って。

彼らの努力やもどかしさ、ダンススキルのベースアップにどれだけの体力と精神力を掛けて来たのか、デビューという夢を追いかけながら、どれほど自己プロデュースをしなければならなかったか。
先輩や後輩から「事務所に行くといつもTravisが踊ってる」と漏れ伝わってきていたし、Jr.の本業、バックダンサーとしての信頼と実績をいつだって手を抜くことなく全うしてきた彼らの精神力の強さや軸のブレなさは私がかつて抱いていた“明日も知れぬジャニーズJr.”では無くなり、“明日を信じてついていきたいグループ”に変わっていたのである。
だから私はトラジャ担になった。

そんな彼らは2022年3月、無期限で渡米すると発表した。

“2022年はデビューする”
信じて疑わなかった。

私を含め、TravisJapanのファン(トラジャ担)は彼らの動向に一喜一憂しながら充分に頑張ってきたと思う。
正直ショックは大きかった。
まだ何か試練を乗り越えないとデビューは出来ないのか。足りないものなど何一つ無いはずなのに。その瞬間では“無期限”の重さを抱えたまま大手を振って「行ってらっしゃい!」とは言えなかった。

(と思ったが、当時のツイートを掘り返してみたら下唇噛み締めながら「一緒に骨をうずめる覚悟なので!!」と呟いていた。何この人。情緒不安定)


アメリカでの共同生活やら、治安やら、心配はあるものの、とにかく安全な場所で安全な留学生活を送ってくれ…と、渡米前最後のYoutubeLIVEを見終えた。まさにサクラ咲ケ!と願った。

不安もつかの間、翌日にはなんとダンスの世界大会アメリカ予選で3位になったとの報せがTLに流れてきた。

そこからの快進撃は驚かされ続けるばかり。
FesやAnimeEXPO、日本に居てはおおよそ出ないであろう舞台に出演。
Instagramや時折流れてくるMilleniumのレッスン動画から充実した留学生活が伺えてほっとした。

渡米で活動休止とは言いつつも、想像していたものとは程遠く、矢継ぎ早に新しい情報が公開されるのでむしろ忙しかった。
そして6月末頃、TLにはなにやら“AGT”という現地のTVShowに出演するらしいティザー映像が流れてきた。左端に見覚えのあるピンクのナポジャケ衣装の7人がぴょんこぴょんこしていた。
しんみりしながら「トラジャが語学やダンスの勉強するなら、私も資格でも勉強しようかな」と一瞬血迷ったのも一瞬で崩れ去った。(そもそも一瞬)
そんな時間無い。トラジャノオタク、イソガシイ。(急な部族喋り)

WODに引き続き、AGTがなんたるかもイマイチ分かっていなかった。

調べてみたら、アメリカ視聴率No.1番組だの、審査員は1D生みの親だのetc…
…知ってる…!さすがの日本のイチジャニオタでさえも知ってる…!
と震えた。
そしていつの間にかAGTは2ndStageに進出していたらしいことも知った。

2ndStage放送からはもうご存じの通り。
先輩も後輩も他Gのオタクもみんなお祝いしてくれたし、喜んでくれてありがとうございます。(どの立場)

強くお伝えしたいので、ここからは喋り言葉で。

現地時間9/6、AGTセミファイナルが放送されます。生放送でのパフォーマンスです。

私は元々タッキー&翼の今井翼担です。2010年PLAYZONEも2014年までTravisJapanは結成前から前身のメンバーとの活動も2017年からの松松との活動もひっそりと見守って来ました。

+81のハッシュタグに#JohnnysClassicというタグが有ります。

まだキンプリさん達と一緒に出ていた頃、It‘sBADを始め、昭和のジャニーズ曲担当?というくらい年代がかなり上の先輩の曲を披露してきました。彼らなりにブラッシュアップさせつつもその当時の雰囲気も彷彿とさせるパフォーマンスをずっと任されてきました。
このタグがまさに彼らの積み上げてきたジャニーイズムであると思います。
少年隊から引き継いだPLAYZONE、滝沢秀明主演時代の滝沢歌舞伎、堂本光一EndlessSHOCK、ABC-Zのジャニーズ伝説を直に知っているメンバーです。ジャニーさんが間違いなく心血を注いだであろう時代をちゃんと知っている最後のグループだと思っています。

同期のJr.達がオリジナル曲を貰う中、オリジナル曲を自作して単独公演に臨んでいたことも、メンバーの変遷も、彼らはもう美談とする気はないと思います。分かりやすい挫折の構図みたいになってしまった8.8も。
もはや私の中では「宮近海斗はTravisJapanの思念体」なのですが、彼は8.8の後、自分の人生が掛かっているのに「残酷さもエンターテイメント」と言い切った男です。
リーダー宮近海斗を筆頭に、どうかTravisJapanがどれだけ真剣に自分たちのジャニーズとしてのエンターテインメントを追い求めて来たのか、感じてもらえたら嬉しいです。
TravisJapanは7人全員を思いやれる優しい仲の良さも有ります。優しいが故にファンのことも置いて行く気は有りません。
そして事務所から正式にオリジナル曲として貰った「夢のHollyWood」を抱えながら、明日は無い覚悟で彼らの2幕を全うしてくれると思います。

明日のAGTセミファイナル、是非ともTravisJapanのパフォーマンスを世界中たくさんの人に楽しんでもらえますように。がんばれー!


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