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歴史外交方面の話  米中間選挙は共和党に逆風―選挙の仕組みと影響を復習

上院は民主党で確定、下院も大接戦

2022年11月13日現在、上院は民主党がネバダ州を取って50議席、共和党49議席となった。未確定1(ジョージア州)の結果を待たず、民主党の多数党が確定した。

上院の定数は100議席。賛否同数の場合は副大統領がキャスティング・ボートを握るが、副大統領は民主党なので共和党が上院を制するためには51議席以上が必要だった。

ジョージア州は第三候補がいたため両者50%未満で決戦投票になっている。しかし民主がすでに50議席確保した後なので全国的注目度はかなり下がっている。

下院は定数は435議席。うち25議席が未定。現在民主
党200、共和党210とわずかに共和党がリードしているが、25議席のうち18を民主党が取れば218対217となり下院も制することが可能。

選挙結果については270towin(上院下院)、あるいはFiveThirtyEightが信頼性が高く、図示がわかりやすい。

下院の定数は435議席で218議席で多数が取れる。では270、538という数字は何を意味するのか? われわれには馴染みがないが、大統領選挙ではマジック・ナンバーとなる。538は大統領選挙人の総数で半数は269。大統領選挙人の過半数を得るには270票が必要。

大統領選挙は間接選挙で有権者は大統領選挙人を選挙する。大統領選挙人は各州ごとに人数が割り振られ、按分比例される場合もあれば勝者総取りの場合もあって複雑。詳しくはそちらを参照。中間選挙ではとりあえず関係ない。

民主党勝利の影響は?

事前の予想はレッド・ブーム、つまり共和党の勝利だった。しかし開票そうそう「アプセット」と呼ばれる事前予想がくつがえる例が続出。これがすべて民主党勝利だった。FiveThirtyEightはいち早く「共和党に風は吹かず」と打った。

現在のところ下院の帰趨は確定していないが共和党がやや優勢。仮に民主党が勝利した場合、ホワイトハウスと議会のねじれ現象は起きず現象のまま。下院で共和党が勝利しても上院を民主党が抑えtいるので外交方針や重要人事については現状維持。ただし下院が予算を握っているため外交については足かせになる可能性がある。

上下両院で負ければバイデン政権の残る2年はレイムダック化する可能性があったがその危険はなくなった。

アメリカの経済的覇権を支えてきたハイテク企業への影響、またウクライナ戦争への影響については両院の議席確定後また検討してみよう。

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