悪名は無名に勝る、とは限らない

炎上商法だの、過激YouTuberだのいろいろとありますが、最近はもうそんなやり方は通用しなくなってきたのではないかと感じる今日この頃です。いつまでも炎上商法に乗せられるほど、我々も愚かではないのです。

炎上の火加減を間違えて灰も残らないといったこともありましょう。最近はむしろ炎上しないことこそが人気を集める秘訣の様にも思える。Hikakinさんが炎上知らずかといえば、そうでもないのですけれども。

新人Vtuberなどが安易に過激ネタに走って注目を集めようとする背景にはこの「悪名は無名に勝る」という考えがあるように思いますがこれは果たして正しかったのでしょうかね。いえ「悪名」なんで正しくはないんですけど、人気を得るという目的に沿った行動なのかといえば、それも違うかなと。長期的に広く人気を集めようとするなら、結局は他人を傷つけないことや応援してきたのを後悔させないことが大事なんじゃないかと、おじさんは思います。

ところで「悪名は無名に勝る」で検索して出てくる著名人って、竹中平蔵氏、ワタミの渡邉美樹、読売の渡辺恒雄氏などまさに悪名をとどろかせた方たちばかりですので、やはりこの方たちの様になりたいと思っているのでなければ、やめた方がいいんじゃないかな。

ちなみに「悪名は無名に勝る」の初出は1984年の竹下登首相説とか諸説ありますが、似たような言葉で

There is only one thing in the world worse than being talked about, and that is not being talked about. - Oscar Wilde

ってのがありますね。日本語訳だと
”話の種になるより悪いことがひとつだけある。話の種にもならないことだ”
です。オスカーワイルドは1900年没なのでこちらが先ですね。竹下元首相はこの名言を知っていて、それを端的に表現しなおした可能性はありそう。

とくにおちはないです。

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