見出し画像

VRC演劇 モラトリアム戦艦桃 感想(ネタバレ有り)

どうも、なめです。

すげー熱量のある演劇を見た!!!
なので、舞台に関わった方々に少しでも何か還元できればと、良かったこと、感じたこと描いてみます〜。

ポスターめちゃよくない??ワクワクする!

なんと、公演時の様子を撮影した公式アーカイブもあります!!ありがたい……。

以下、良かったこと、感じたこと、2つずつ!

■タイトルが的確

演目名「モラトリアム戦艦桃」が示す通り、
モラトリアム(大人になって自己を確立するまでの猶予期間)について考えさせる話作りでした。ここではネガティブな意味合いかな。
現実で責任を負うことから逃げ、仮想現実の世界にひたる登場人物。自分にも思い当たる節があってドキドキ。演劇という形で客観視させることで、あーそれはやっちゃダメだって!!とハラハラ。きっと多くの人たちに当てはまるテーマを、物語におり込むことにより、お見事!惹き込まれてしまいました。

■自分にとってのVRCとは?

作中では、仮想現実とは何にでもなれる理想郷。現実逃避の場所として描かれています。
同じ仮想現実であるVRCの場合はどうでしょう?何にでもなれます??

答えはNoの人が多いかも。なんでかって、よくVRCのお悩みごとで、何者かになりたーい!!という話題があがっているのを見る。うん、私もときおり思うことがあります。

VRCはinしてちょっと能動的に動くだけで、普通に生きているだけじゃあなかなか難しい、尊敬できたり、パワーがある人に出会える機会が多々ある。これは本当に素晴らしい。
でも、そういう方々と比較して、自分には何ができるのか……と現実逃避の娯楽を楽しむはずが、かえって現実を直視してしまうことがあります。むむむ。

でもそうやって、たくさん刺激を受けている人が多いからかな。みんな何かしら表現している。はからずも爪あとを残してくる。なので、はたから見れば何者でもない人なんていない思ったり。

全員これなので、みんな悩み苦しみながら自己表現し続けてくれ(クソデカ感情)\VRC、サイコー!/

話が脱線しましたが、惹き込まれる物語であったために、色々と考えるきっかけになりました。ありがとう!!

作中の仮想現実はロールプレイによる理想の追体験なので、これが気軽に体験できたら抜け出すのは難しそうだわね……。

■声が、身振りしぐさが、言い回しが!素敵

VRCで直面しやすい問題として、自分の声が変!!ってところがあると思うのですが、そういった悩みに応えてくれるイベントがあります。
からつらこ先生が毎週木曜22時から開催されている滑舌練習しよう、ぼいとれをしようのイベントですね。ところで今回の演劇、プロデューサーさんはね、なんと!その先生です。だからかな、役者さん全員の声がとても素晴らしく華がありました。聞いているだけで楽しい。声色の使い分けも👍

登場人物の台詞の言い回しもユニークでオシャレでした(繰り返しになるけど、ポスターがほんとよき)

オシャレな台詞ってこれってどういう意味なんだろ〜って一々考えていると疲れちゃうのですが、発言するのはみなモラトリアム全開の登場人物。おそらく言葉の中身はあまりない、単なる言葉遊びだろうと想像できたので、面白い言葉づかいだ〜〜とリズムを楽しみつつ、物語の主題を楽しむことできました。味付けとしてぴったり。

そして、シームレスに切り替わる舞台(これもVRならでは……!)の中で、わちゃわちゃと動き回る登場人物……2時間という長丁場の劇ですが、シーン毎の見どころ、幕引きがしっかりしており、熱を覚ませず、飽きさせない作り。
というか2時間も!?って感じよ……演者・スタッフの方々、本当にお疲れ様でした。めちゃよかった。

■物語のオチについて

物語の結末、モラトリアムの果てに何があったのか、明確に描かれてないので答えは各々の中にあるのだと思いました。
私は何か分からんけどすげーー!!ってアホ感想でした。

一晩寝かせてみてオチについて考えてみましたが、なんだか清々しさを感じたので、これからも流されることもあれど、自分の力で泳いで見上げる景色は案外悪いものじゃあないのでは……だとか。

中島みゆきのお歌……。

その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

宙船の力づよい歌詞が思い浮かんだり……。

まぁ良い意味で人は一生モラトリアム……何かに成りきることはなく、もがき続けるんじゃないかなとか、中間管理職トネガワのラストの好きなシーンを思い出したりしました。

はい、カッコ悪くもとりとめもない文章となってしまいましたが、物語全体、純粋なエンタメとしても面白かったし、色々と考えさせられて楽しかった演劇でした。ありがとうございました。

桃の節句というのもあるのでしょうが、モラトリアムの区切りでもある3月にこれをやるのはなかなか……どうだか……いいなぁと思います。次回作も本当に楽しみだったりします。

いいもの見たーー!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?