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お話感想 Lost Weather Cord ー晴れと雨のキズナー


Lost Weather Cord ー晴れと雨のキズナーのストーリー感想記事になります。

投稿がイベント終了ギリギリになってしまいましたが、一度書き始めた記事は、最後まで書き上げるのです……もう……逃げない!(セレナ)

基本的にネタバレに配慮はしていないですが、キャラの思い出の内容に“深く“触れるところがあれば、一応ネタバレ注意のワンクッションを置いておきます。

リアルタイムで遊んでいた場合は、チャプター3までの内容が先に公開されていたので、

今回の記事は、チャプター3まで遊んだ時点での感想を一度書き上げてから、
イベントを進めて〜〜クリア後の感想を書く……といった形を取ってます。

感想(エピソード3までの)

ストーリーというか、イベントが全体的にどこか古めかしさを感じる、王道RPGっぽい雰囲気で好みの味付けに近いかも。
まだ、お話の内容に、気持ちはそこまで引き込まれてないけど、二人の姉弟のエピソードをどこまで掘り下げてくれるか期待。

タイトルにもある通りキズナがテーマなので、そこの部分は期待できそうです。

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▲ 姉の立場を理解した上で、姉から離れようとするジーク君の想いを聞いたら、何だか自然と目から雨が降ってきました……違う、お姉さんの想いはそうじゃないはず。
本当は二人で一緒に居たいのだろうし、姉から「一緒に外の世界に出よう」と、その言葉を聞きたかったんだろうか……。

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▲ 自分は呪われた子だ。生まれてこない方が良かった……と周りから刷り込まれ続けたら、人の善意を素直に受け止めることは難しい……。
姉がこんな自分に優しくしてくれるなんて、何か裏があるに違いないはずだ、と。

でも、その善意の中にある、本当の想いを確かめるのは怖い。
唯一の心の支えである姉に、もし自分の存在を否定されたら……?

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▲ 姉もまた、弟に本当の想いを伝えられないのは、きっと彼の存在のすべてを肯定できる程、心がムキムキではないからだ!
もし、弟の持っている爆弾が、ボカンと再び爆発したときに、それでも弟を守りきれると覚悟できるのだろうか。

PVの断片的な情報とチャプター3の内容までだと、姉の想いは、あくまで私の想像だがね!としかならないので、
サテラに秘められた想いが明かされるであろう、続きのお話に乞うご期待しております〜。

(実際、ジーク君はスキルボイス聴いていても物騒過ぎて怖い……メリドより殺意あるわね……)


とまぁ、全体的な雰囲気が好きなカンジなので、少しイジワルなことを言うと……。

気になったのは、お話の本筋とは関係のない部分……そこの掘り下げがもう少しあったらいいな〜〜と思いました。

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▲ 彼女が見上げた光景……想像するだけですごく興味深いです。言葉だけじゃなくて、絵として表現して欲しかったかも。
背景を見ると、曇りひとつない夜空になっているの、細かいけどなんか勿体ない……。

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▲ またまた増えた、NPCクソコラシリーズ(好き) 背景とのコントラストがすごい……絵柄が浮いてしまっていますね。まぁそこはどうでも良いのですが。

新たに登場した、ハーレの民とレイナーの民。
二つの種族のライフスタイルが気になりまして……何なんだコイツらは〜。

ほら、ゼロクロニクルで、闇の王子が街を散策して、そこで民草の声を聞いたりするシーンってあったじゃないですか。
他にも兵士たちがほーやれほー♪とか歌ってふざけてたりするシーンとか。

ああいうのってすごく無駄なシーンですし、お話の盛り上がりにも一切関係しないはずの要素だと思うのですが、
あぁ、この人たちも生きてるんだな〜〜って感じられて好きだったんです。

(ダークラグナロクのモブ兵士たちの話もすきよ……あれは本編と分けて正解だった)

だから、この二つの種族の日常についてもっと描いて欲しかったのです〜。

普段何食べてんの?何でそんな格好してるの?ハーレの民の女性もサテラみたいにジッパー式の服が流行ってるの?
そのファスナー下ろしていい?ダメならこっちのチャック下ろしてくれない?オレの天蓋要塞がハーレでレイナーなんだけど?異文化に触れさせて〜や?

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▲ 天候次第でダメになるという設定を早い内にバラしたのは掴みとして良かったです。
ふにゃふにゃした顔好き。

ところで、その宝石みたいなピアスいいね。ルーンナイトみたいで……。

他にも気になったのですが、ハーレの民は超乾燥肌なのだろうか……。
だとしたら保湿の為の化粧品は欠かせないわね。

それとも日光を浴びるだけで肌がツヤツヤになる素敵体質なのか……。

でも、レイナーの民が雨風避けるレインコートのような格好しているの見ると、どちらの種族も日光や雨に当たり過ぎても駄目なんじゃないかと……疑問は尽きません。

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▲ ここ笑いました。小文字だけで喋ってて、本当に駄目そう。ぅゎょぅι゛ょっょぃ みたいな文字の面白さ。

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▲ この人のヴィジュアルが奇抜すぎて怖いです……目が離せない存在。
雨で辛そうにしてるし、ハーレの民の人?

そういえば、何気に髪の毛先が緑色ですね……逆ダグラス!
これは、彼がジーク君に肩入れしているの理由の一つが分かった気がします……!パパでしょ!(小声)

二つの種族の私生活は謎なのが残念でしたが、
ウェザリーレポートで情報を小出しにしながら、この世界って何なの?って思わせてくれるミステリー要素は面白かったです。

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▲ 段々とお互いのダメな部分だけ見るようになって、お互いに尊重できなくなったのでしょうね。

こっちがめっちゃポジティブになれる天候の時に、それを否定するネガティブ発言連発されたら、そりゃなんだコイツってなることもあるよ。
ラブ&ピ〜ス!

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▲ 故障かな?と思ったら、叩けば治る、みたいな修理の仕方……。

このサイコな笑顔を余韻に、チャプター3の内容が終わりましたが、ハーテッドの意味は作中のそのままの意味で捉えていいのでしょうか……マジ?

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▲ キャトラさんのツッコミがメインストーリーばりにスルドイ。なんかいつもと違うぞ。

総評(お話を読み終えてすぐの感想)

全くの新規イベントなのに、1作目から満足度が高い終わり方でした〜。
1本のゲームをエンディング見たさに駆け足でクリアしてしまった感じです。
メインストーリーのキャラ達の使い方が上手い……引き込まれちゃった……。

この時期のイベントは、
紅蓮……蒼空……ガルガ……と、
毎年新顔達が登場するイベントなので、頭の中で比較してしまったのですが、1作目からすごく満足度が高いのはコレが初めて。


というのも、1作目は……シリアス系だと特に、ですが、設定の説明に尺がほとんど取られていて、新たな登場キャラクターが何者か、あまりよく分からないまま終わってしまうパターンが多い。

だから続編とかになると、キャラクターの説明を存分にできるようになって、めちゃ面白いのよ。


そういった意味では、ウェザリーレポートで設定の説明をしつつ、ストーリーの内容はキャラに重きを置いていたこのお話が面白いのは必然……!!

メインストーリーキャラの扱いについて

今回のイベント、
情報チラ見せの時点では、事前にゼロクロアニメの情報もありましたし、流れ的にゼロクロ関連イベント……!?という考えもあったのですが……。

その想いを汲んでくれたかのような、赤髪とアイリスの扱いが素敵でした……。

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▲ 過去に独りで全部背負い込んで、選択を誤った彼女が、何を選ぶかは自由だ……とは。赤髪と再び出会い、旅を続けてきたお陰で、自分自身を赦(ゆる)せるようになったのかもしれない。

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荒れ狂う天候で人々の不安は煽られ……ハーテッドを殺せば全てが丸く収まると、はぐれ者に全体主義※の爪牙(そうが)が迫ります。

※個人よりも、みんなの幸福を優先する考えです(ひいては個人の幸福に繋がったらいいよね……と)


多勢に無勢。自分が死ねば姉も解放される……。
支えがなければ、心が折れるのも時間の問題でしょう。

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それでも、彼は抗(あらが)った。
誰からも肯定されなかった自分を受け止めてくれたアイリスの言葉を信じて……。


物語がだんだんと、8島のスキエンティアを思わせる展開になっていきました。

ああいった逃避行で、仲間同士の結束が強まる展開……本当に好きなんですよね。
追う側がゲスければゲスい程、追われる側は輝きを増すのです……。

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強いストレスで仲間同士の結束が強まると、仲間以外のことなんかどうでもよくなるのは、お互い様のようで……。
彼女は、怒りたいよう☀️です……。

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ちょっと待って。憎しみに飲まれたら、大切な人を傷つけてしまうことがある……。
かつての苦い思い出から、そんな経験は彼女にはして欲しくないと思ったのか。
赤髪は悪意から彼女を庇(かば)います。

……ここのシーンで、真実を続く道……7島のストーリーBGM使うの滅茶苦茶ズルイな!本当に!!

赤髪は普段喋らないからこそ、
その一挙一動(いっきょいちどう)に価値があるような扱いをしてくれると……嬉しくなりますね。

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▲ お父さんと名乗る不審者に、問答無用で剣を向ける赤髪に笑いました。
これも普段彼が喋らないことが活かされていて良かったです。

それにしても、プライドさんが姉弟のお父さんであることが、まさかギャグ展開で明かされるとは……面白かった。

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精神的に追い詰められてると、沢山あるはずの道が見えなくなってしまうから、
こっちだよ、と手を引いてくれる人がいてくれるのはいいよね……。

メインストーリーキャラの扱い、よきものでした……。

お父さんについて

見た目が怖い彼ですが、ストーリーが重々しくならない為にいてくれた、
誰よりも楽しい素敵キャラでした。

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想いは言葉にしないと伝わらない……そんな当たり前のところで止まっていた、姉弟の反面教師になってくれて良かったです。


相手に想いを伝えるのってマジで億劫(おっくう)だし、頭の中で都合の良く解釈してた方が楽なんだよな〜〜……。

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で、そうやってると、大事に想ってたはずの人を不安で寂しがらせたりすることもあるんだ……。

サテラがジークやお父さんに感じていた想いは、ジークがサテラに感じていた想いでもある……。

お父さん、ナイス説明役。

悪役ウェザリーさんについて

彼女には、久々に頭をガーーンと殴られた感覚を感じましたね〜〜。

白猫で、THE・悪意の塊……みたいな悪役さん、ほんと久しぶりだったので……。
最近は、超常的な存在か、少し道を違えた人が悪役になることが続いてましたよね。

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▲ みんなの表情が曇っている最中、この宣託とかホンマ……なんなのぉー_| ̄|○ ってなりました……ゲスい。

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▲ 遺伝子の操作は、カティア様の研究でもあるから……現代の技術を尽(ことごと)く超えてしまう、古代人はもっとすごいのだろう……。

人々を何人かさらってって、呪いの遺伝子を植え付けたのかな。

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▲ 感情の中でも、憎しみは強い力を生むよね……上手く付き合っていけば、エネルギッシュな感情ですから、有効だと思いますよ。

姉弟のキズナ

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いくら逃げ回っても、執拗(しつよう)に向けられる悪意。もはや、アイリスの言葉も届かなくなってしまいました。

感情というのは一時的なもので……身体を動かしたりすると、すぐに発散されてしまうものです。

憎まれることが当たり前で、マイナス方向に振り切ってしまった彼の心をプラスに動かし続けるにはエネルギーが足りず……。


そんな彼の心を向きを変える強い感情とは……。
もう、これしかない……!

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あぁ……。
私が見たかったものはこれ……。

ありがとう。
いや、ジーク君への想いはもう分かってたよ?
でも言葉にすることが大事……。

ここでゴールだった。
もはや、ウェザリス破壊しにいくことは、心地よい余韻でしかありませんでした……。

最後に……

今回、BGM良かった……。
レイナーの民のBGMが好き。

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▲ このBGM、街中で情報収集したり、武器装備を調えたり……そんなRPGしてる情景が浮かびました。好きだなぁ。

チャプター4からは、全体的なBGMもシリアスなものへと変化し、気分を盛り上げてくれましたね……どっちの民の土地にいても、ずっと同じBGMが流れるのは、段々と寂しくなったけどね……。

チャプター6で、ウェザリスの形態が、2段階に増えるのもゲーム的にも面白かった……仕様変更で変わってしまったけど、HP0にしたら復活したのは、おお!ってなったのです。

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そしてクリア後は、緊迫感のあるBGMが変わり、いつもの神々しいBGMが流れる……。

破壊されたウェザリス、真っ青な空のヴジュアルも相まって、一本のゲームをクリアしたかのような達成感がそこにありました……。

なんというか、サブイベント無視して、超駆け足で遊んだ感じだけど。

余談 時代設定について考える

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古代文明なのに、<エンジニア>って近未来的な言葉が出てきたのはびっくりです……。

まぁ、ウェザリーはRZ-XV……ロボと同じ文明の人みたいだし……?

そもそも、<エンジニア>ってどういう意味だっけ?って調べたらちょっとした発見があったので、マニアックなお話をします……。

エンジニア(機械いじる人)はエンジン(機械)から来た言葉……。さらにエンジンの語源は、インゲニウム(賢さ)らしーです。

インゲニウム(隠語ではない)……?聞いたことないですか?覚えていませんか?

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紅蓮シリーズで登場した設定です。

インゲニウムはエンジンの語源で……エンジニアはエンジンから来てるから……とどのつまり。

エンジニアという言葉が出てくる今回の舞台は〜〜。
ネクロニア文明よりは新しい文明と推測できます……気分は考古学者ですね。

(白猫世界でエンジンの語源がインゲニウムとして設定されてるかは、また別のお話……)

他にも、今回の舞台に荒天のルーンという、グレイスルーンがある時点で同じことが言えるのかもしれません。ネクロニア文明よりは新しいと。

まぁもう大分、話なげーので、今回はここまでにしておきます……ご清聴どうもです。


ストーリーもゲームも楽しいイベントでしたよ。ありがとうございました。

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