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私の推し活遍歴〜推しを中心に世界が回っていた私が「自分推し」になるまで


「BTS will come into your life when you need them」

ーーーBTSはあなたが必要とする瞬間に、あなたの人生に現れる


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男性アイドルヲタク歴19年、20代ラストイヤーが始まっている筆者です。

早速ですが、当方の推し活遍歴を簡潔に(?)順を追って箇条書きにて紹介させてください。

•10歳の頃、親の影響で旧J事務所のオラオラ系アイドルを知り、どっぷりハマる。

•数ヶ月後、某アリーナコンサートに参戦(生まれて初めてのコンサート)現場入りデビューを果たす。その10日後、ドームコンサートに参戦。

•母娘共、現場の刺激にすっかり味をしめてしまい、他グルのコンサートに手当たり次第参戦するようになる。

•14歳、某後輩オラオラ系(当時)グループへの「担降り」を経験する。

•舞台や番協にも手を出し始め、別グルや更に下の後輩の小規模ホールでのコンサートにも参戦するようになる。

•15歳、中学3年生。受験そっちのけでありとあらゆる現場に参戦三昧。親だけでなく、知り合いや友人、ネットでの繋がりなどにより仲間が増え、ヲタク全開で無双する。

•16〜19歳、高校生から大学生に。電車通学になり、移動のハードルが激減。担降りに担降りを重ねるも、かつての推しの現場にも入る。気づけばひとり行動にも抵抗がなくなり、怖いものなしで無双する。

•20歳〜21歳、10代の頃より頻度は減るも、当時最推しの現場にはしっかり参戦。

•以降、徐々に熱は冷め、ゆる推し状態。「実家に戻って安心」的な感覚で、定期的に最低限の現場には入る。

•世間がステイホーム期に突入。各グループのオンラインライブを手当たり次第楽しむ。

•狂うほど好きだと思える推しと出会いたいと願うも、なかなか出会えない。


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…長々と失礼しました。

以上よりお分かりいただける通り、旧J事務所の日本人男性アイドルたちに、青春の全てを捧げて生きてきました。丸18年です…

私の人生は何の疑いもなく、推し軸で、推しを中心に世界が回っていました。


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そんな私に、突如舞い込んだ新しい出会い。

BTS

もはや説明不要。
誰もが知る韓国発のグループで、今や世界的人気を誇るトップスター。

上述した通り、私はこれまでK-POPとは無縁の人生。
好きになるどころか、興味を持ったことさえありませんでした。

BTSも例外なく、どんな人がいるのか、何人グループなのかさえも知りませんでした。

「海外の人だ」という認識が強く、話す言語も分からない他国のアイドルを好きになることはまずないだろう、という思い込みもあったと思います。

しかし、ひょんなことからメンバーの1人を知り、2人目を知り、3人目も、、、、


メンバー全員の顔と名前の一致にかかったのは、わずか数日。

あっというまに彼らの虜になっていたのです。


これが最近よく聞く「沼る」感覚か…!!!と、身をもって実感しました(笑)


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冒頭で記した一文は、世界中のBTSファンの間で知られている言葉です。

私の人生においては、まさに今が、彼らに出会うべきタイミングだったのだろうなと思います。

これまで1ミリも興味関心がなかったK-POPアイドルに、何故急に?と自分が1番驚いているし、何より、このままBTSに出会わなかった人生の可能性が高かった、と思うと、
とてもじゃないけど信じられないんです。

奇跡のような、事故のようなBTSとの出会い。
彼らを好きになったことで、私が長年握りしめてきた価値観がひっくり返されることになりました。

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私は推しができると、どうしても自分の日常や世界が全て、彼らが中心になって「推し軸」で生きてしまうところがあって…

のめり込むあまり、自分のことは二の次に。
全ては推しの動向が基準に。

そうしていると、推しやその周りの地位、成功などと自分を比較してしまい、強烈な自己否定に陥っていくんです。

「彼らはこんなにもカッコいいのに、私はなぜ輝けない?」と。

私にとって本気で誰かを好きになり推す、ということはすごく幸せな反面で、本当に苦しい思いをすることでもあるんです。

当たり前なんだけど、永遠に自分の想いが一方通行なことが辛くて。

同じ土俵には立てなくても、認知してもらえなくても、推しとは対等でフェアな関係でいたい、と望まずにはいられませんでした。

特に私の浸かりきっていた界隈では、メンバーの脱退や不祥事、スキャンダルがまぁまぁ頻繁に起こっていて、
その度に、こちら側の想いなんぞ届いちゃいない現実を突きつけられてきました。


二度と取り返すことのできない、10〜20代の大切な大切な18年間。

ファンの声をガン無視した決断を突きつけられた経験も沢山してきました。どれだけ傷つき、苦しみ、泣いたか分かりません。

それでも好きなことを辞めることは出来ないなんて、暴力的ですよね…


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BTSに出会って、好きになった時も、はじめは強烈な自己否定に陥りました。
やっぱり苦しい、という気持ち。

なにせ推す相手は世界のトップスター、

「距離が遠すぎる」

が、率直な感想でした。

もちろん現場に入ったことがないので、この目で存在を確かめたこともなく…
言ってしまうと、実在するかどうかすら定かではないわけですからね(笑)

本気でのめり込み、推していくことが恐怖でした。


しかし…


彼らを知っていくうちに、今まで感じてきた「推しとの距離感」がひっくり返るような体験をしています。

BTSは、私の歴代の、どの推しよりもファンが多い世界のトップスター。しかも言葉も分からない海外の人。

にもかかわらず、誰よりも、どのグループよりも「近い」「そばにいてくれる」「寄り添ってくれている」と感じられるんです。

これって決して当たり前のことではなくて、本当にとんでもないこと、というかもはや摩訶不思議とも言えるレベルのことだと思います。

彼らのファンに対する誠実な態度と深い愛情が、こちらが受け取っていいのかと不安になるくらい大きい。

口先だけでそれっぽいことを言うのではなく、しっかりと行動で示してくれます。

直近のエピソードだと、各所で話題になっていましたが、グループの長男が兵役を終えた翌日に、数千人のファンを集めたイベントを開催。
会社からやらされていたのではなく、ご本人の意思で開催されたそうで…

彼は最近のインタビューで、こんな発言をしています。


「BTSはARMYのことが大好きですから。好きな人には最善を尽くすのが当たり前
じゃないですか」
※ARMY=BTSファンの名称



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誰かを、グループを、本気で好きになり、推して、
応援すればするほど深く傷つくことにもなり…

推し活=苦しさを伴う
推し活=無意識に自分を犠牲にする
がデフォルトだった私にとって、

好きになった人から、こんなにも愛情を注いでもらえる。

こんなに幸せでいられる推し活って存在するんだ、と衝撃しかありませんでした。


"彼らが好きな私を、まずは私が愛してあげないとダメだな"

と、本気で思わせてくれて、自分自身と向き合うきっかけを作ってくれました。


過去の映像を見ていて、あるコンサートでのリーダーの挨拶の一節があまりにも衝撃で、強く心に残っています。

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Please use me.
(ぜひ僕を利用してください。)
Please use BTS to love yourself.
(あなた自身を愛するために、ぜひBTSを使ってください。)
Because you guys taught me how to love myself. Every day.
(なぜならみなさんが毎日、僕たちに僕たち自身を愛することを教えてくれるからです。)

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人間、そう簡単には変われません。

ましてや18年間で染みついてしまった思考、行動パターンを変えることも簡単なことではありません。

推しの彼らの願いは
「ファンがファン自身を愛するために、BTSを使うこと」

自分が本当に好きだと思っていたことは何か?
行きたい場所はどこなのか?
何を望んでいて、何が欲しいのか??

自分で自分に問いかけています。


どれだけ推しても、共に人生を歩んだ気になっていても、それは幻想に過ぎず、
ふと立ち止まって自分を客観視すると、
何も残っていない…

そんなこれまでのパターンから脱却して「自分軸」を強く持って生きたいと思えるようになりました。

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今、自分自身が大きな転換期にいると自覚していて。

BTSが私の人生に入り込んできてくれたことが、勇気と自信を与えてくれています…!

何よりも、「好きな人に愛されていいんだ」という心許して安心できる感覚。

これは、これまでの傷を確実に癒してくれています🌱

毎日の一歩は小さいかもしれないけど、少しずつ少しずつ、進んでいる。

「推し軸」でしか生きられず、推しの望みを聞き入れたら、それは「自分軸」を大切にすることだったーー


BTSとの出会いは、私の人生において最高のギフトです。



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