囁きのキス~Read my lips. 2巻のこと。〈デートなのに〉
ママ、どうしよう。
私、恋人ができちゃったみたい!
「えー、どうしよう。朝起きて、これ全部、夢だったら!」
そういって頭をかかえた歩美ちゃんは、すっごくかわいかった。
勇気を出して頷いてみてよかった。
だって、こんなにきれいな女の子だもん。
だけど、楽しみにしてた初めての放課後デートは最悪だった。
なんだか歩美ちゃん、夢で会うのとイメージがちがう。
普通校では、このくらい当たり前のことなの……?
それに歩美ちゃんの高校の近くだから?
みんなが私たちをジロジロ見てる気がして……
も、もしかして歩美ちゃんて、いっぱいファンがいたりするの⁉︎
うわぁ〜、どうしよう……、どうして私なんか……
“普通に喋って。唇の動きを読むから”
そうノートに書いた私に、歩美ちゃんは困ったように微笑んだ。
「わかった。ごめんね」
謝らないで、悪いのは私のほうなのに……
「おーっす、歩美!」
うわっ、ギャルだ!!!
えーっ、この子が歩美ちゃんの親友なの⁉︎
「ふぅん、この子がカノジョ? ちょーかわい〜♪」
うそ、歩美ちゃん、お友達に私のこと恋人だって話してるんだ!
すごいなあ、女の子同士なのに。
もしかして女子校だから平気なのかな?
いろいろびっくりしたけど、歩美ちゃんの親友だという絵梨ちゃんは、見た目よりも話しやすくて、やさしくて、
……そしてすごいことを教えてくれた。
そうか、歩美ちゃんも障がいを持ってるんだ。
睡眠障がい。
だから初めて会ったとき、眠っていたの?
そして夢に会いに来てくれたの……?
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次は3巻をご紹介しますね♪(*^▽^*)
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