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[キャラ語り] 白百合先生 #ゆりぜん
『ゆりぜん』の主人公、白百合先生(白百合 天音)のキャラ語りまとめです。麗しいですね! このカット大好き!///
追記もあるので、最後までスクロールして読んでね。^^
くまこのキャラ語り。
— 南部くまこ (@nambukumaco) March 13, 2021
白百合先生。 #ゆりぜん
ゆりぜんの主人公。紫禁城の「食医」の血を引くミステリアスな漢方医です。
見立ての確かさとアーティステックな処方は薬剤師の杏樹さんが舌を巻くほどで、その美貌もあいまって多くの女性患者を虜にしていますが、本人はどこ吹く風。 pic.twitter.com/GF9tOLb9iV
チャームポイントは、口元のちいさなほくろ。そして吸い込まれるように美しい、野鹿のような澄んだ瞳。
— 南部くまこ (@nambukumaco) March 13, 2021
でもそんな華やかなルックスとはうらはらに、あまり人前には出たがらず、穏やかでやさしいんです。
そして完全無欠なようだけど、どうやらちょっと不器用なんですね。手先も、性格も、恋も…… pic.twitter.com/EgkBfzFVZa
白百合先生は生い立ちが複雑で、香港の高名な漢方医を父に持ちますが非嫡出子です。幼い頃に母も亡くし、その後、母方の祖父母に引き取られて育ちました。
— 南部くまこ (@nambukumaco) March 13, 2021
富豪の父は十分に仕送りをして白百合先生は私立のミッションスクールに通いますが、自分の生い立ちに複雑な思いを抱く影のある少女でした。 pic.twitter.com/cUQVCXg4DQ
そんな白百合先生が雷に打たれたように恋に落ちたのは、10も歳上の保健の先生。
— 南部くまこ (@nambukumaco) March 13, 2021
その人は、親友の杏樹のお姉さんでした。
最初は気づかなかったけど、幼い頃に傷の手当てをしてもらったことがあったのです。
母を亡くしたばかりだった白百合先生にとって、それは特別な記憶でした。 pic.twitter.com/P4mEIM2SqO
親友以外に誰にも心を開かなかった少女が、たちまち恋に溺れていく。
— 南部くまこ (@nambukumaco) March 13, 2021
そのことについては、ぜひこちらを読んでください。
『いばらの庭で、わたしに触れて』https://t.co/WFycVUDRd9
本人も言っていますが、白百合先生は安らぐような甘い香りの「美咲先生」に母の面影を見たのかもしれませんね。 pic.twitter.com/hZy9fwIqDw
その恋は悲恋に終わり、白百合先生は父に連れられ、香港で漢方医になるための修業を始めます。
— 南部くまこ (@nambukumaco) March 13, 2021
父や兄達は「一族の姫」である天音ちゃん(白百合先生)にめっぽう弱いのですが、見てくださいこの表情。
この気むずかしげで不機嫌そうな感じ。悲恋のせいもありますが、いつも彼女は哀しげです。 pic.twitter.com/tNRw0hy5bA
完璧なようでいて不器用ででナイーブで、時々ちょっぴりポンコツで……そんな白百合先生のことを放っておけないのが、まず杏樹さん。
— 南部くまこ (@nambukumaco) March 13, 2021
最初はドギマギするばかりだったみぃこも、どんどん心惹かれていきます。
なんかねー、女心をくすぐるタイプなのよw
天然ジゴロ。無意識だから、たちが悪いわ!笑 pic.twitter.com/aXQBprGgoR
でも、杏樹さんとみぃこのおかげで、白百合先生、ずいぶん立ち直って明るくなったんです。
— 南部くまこ (@nambukumaco) March 13, 2021
それで薬膳サロンを再開して、いろんな患者さんの人生を救って……と順調だったのですが、
なんと初恋の“あの女”、美咲が再び白百合先生の前に現れて……!
というあたりまで物語は進んでいます。 pic.twitter.com/Z5oMqS3fgh
さあ、こうなると杏樹さんもみぃこも黙っていられない!
— 南部くまこ (@nambukumaco) March 13, 2021
とくに杏樹さんは動揺しています。
自分の姉のことだし、それに白百合先生がみぃこに心惹かれているような気がして。
だけど、白百合先生は……
ここから怒涛の百合展開です。#ゆりぜん どうぞ、お見逃しなく!
→ https://t.co/n69hGO5c6k pic.twitter.com/ivqA5WloXe
追記。
— 南部くまこ (@nambukumaco) March 13, 2021
白百合先生は、ラピスという名の黒猫を飼っています。
ある日、庭に落ちてた子猫を拾ったの。
それ以来、ずっとかわいがってる。
決して口にはしないけど、白百合先生はたぶんとても淋しがりです。そんなところが杏樹さんやみぃこを惹きつけるのでしょうね。私がそばにいてあげたいと。 pic.twitter.com/KDMoEY2hZW
ある人に言われて気がついたのですが、わたしはどうも「みんなの憧れ」的なヒロインを、いきなり出てきた女とくっつけて、唐突に恋に落としてしまう癖があるらしい。
『なないろ黒蝶』が、そうなんですね。
薔薇の眼帯の憧れのお姉さま・魔希さまは、主人公の愛ちゃんでもなく、魔希さまを長年お慕い申し上げてる七美でもなく、フッと現れた宿敵・サクラと恋に落ちてしまう……
それはどうやら読者さんからすると、「えーーっ!?!?」ということらしく、けっこうがっかりされるのですが、わたしはぜんぜん不思議じゃない。
いや、そういうとこやぞくまこwww というマイナーさかもしれませんが、わたしはいつも「憧れのお姉さま」の裏側、つまり人間らしい苦悩や、生身の姿に興味があるのです。
白百合先生も、ずっと「憧れのお姉さま」をやってきたタイプです。
そういう存在であることを強いられたといってもいいかもしれません。
カリスマ性を帯びた美貌はまわりからみると羨ましいものですが、本人にしてみると、つねに人々の好奇の視線や身勝手な期待を感じて息苦しいものなのかもしれない。
少なくとも、若き白百合先生はそう思っています。
あまりにも実像と違う期待をされるから、幼馴染の杏樹以外には誰にもうかつに心を開くことができず、そして父を憎む一方で、母の愛に飢えています。
そんな彼女の前に現れたのが、歳の離れた杏樹の姉、美咲さんです。
美咲さんはただ年上の人というだけではなく、「杏樹の姉」というところも白百合先生を無意識に惹きつけたところではないかと考えています。
どこか懐かしく、なぜか不思議と親しみやすい。
表情や声、肌の質感なども、馴染みやすかったのではないでしょうか。
そう考えると、白百合先生は、じつはけっこう無意識に「杏樹さんが好き」という可能性があります。
ただそれは本当に一緒に育った姉妹のような、……まぁこの業界は姉妹百合も盛んですので姉妹的な感情から恋に落ちてもいいのですけど、でも白百合先生の場合は、「好きだよ? 好きだけど……」という戸惑いを起こさせるような感情なのではないか。
そんなふうに思えます。
対して、みぃこは杏樹にも、もちろん美咲さんにも似ていません。
唐突に目の前に現れた、ハッとする存在です。
香港に留学して父の薫陶を受けた白百合先生は、もう若い頃のように自分のことを憂えてはいなくて、むしろそのカリスマ性で患者を惹きつけ、信頼させる武器にしています。
自分の魅力を重々承知の上で、他者に接する。
そんな白百合先生はみんなの「憧れのお姉さま」であることを受け入れ、適切に演じることにも慣れていますが、みぃこにはけっこう素でデレてるとこもありますね笑。
それはたぶん、最初のうちは猫のラピスをかわいがるのに似てたんじゃないかなぁw
かわいい子猫を見て眼を細めるような感情というか。
だけど、みぃこはかわいい顔してなかなか芯が強く、アイデア豊富で、次から次へと白百合先生を驚かせます。
白百合先生にとっては新鮮なタイプでしょう。
みぃこは今でこそ白百合先生にお熱ですが、最初のうちは恋愛ってよくわかんないし、興味もないし……という感じだったのも、白百合先生にとっては安心感があったかもしれません。
モテる人は好かれることに慣れていて、自分にそういう興味を持たない(持たなさそうな)人のほうに興味を惹かれる感覚というか。
美咲さんもそうでしたからね。
そういう気配がありつつも、自分のほうからは来なかった。
だから白百合先生が追いかけたのです。
杏樹さんはあんがい、そういう白百合先生の癖を見抜いていて、だから好きよだなんて言い出せずに、サバサバと親友の顔をし続けたのかもしれない。
あー、杏樹さん幸せになってほしい…!><;
罪つくりな白百合先生は、いったい何をどう思ってるのか。
てか、どーーーする気なの!!!><; ←作者
でも別に彼女だって完璧じゃなくて、聖人君子なわけでもなく、つまり「普通の人間」ですから、まぁ案外、ごく平凡な夢を見てるかもしれませんよ。
恋すると盲目というか、やたら一途で情熱的だしね。
まとまりませんが、長くなってきたのでこのへんで。
ゆりぜん~サロン白百合のあったか薬膳ごはん
南部くまこ・作 東河みそ・絵 長岡桃白・監修
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