易で最も目出度い卦
そもそも卦とは何か。
当たるも八卦豪当たらぬも八卦、人によりけりということわざがありますが、陰陽を表す爻が6つ重さなったものを卦といいます。
易は宇宙の森羅万象を陰陽の符号をもって説明するのですが、一番最初は宇宙の創造から説明して、春夏秋冬や天地創造を6つの爻で説明しており、私達が抗うことのできない絶対的運命を説明しています。
その中にも、目出度い卦とそうでない卦があります。
↓こちらがその目出度い「地山謙」という卦ですね。
これは大地の下に大きな山が隠れている「象」です。
山のように大きい存在なのに大地よりも低く、卑下しているかたちです。
したがって、「謙(けん)」というのは、自分がどれほど大きな力や強さを持っていても、それを表に出さず、誇らない姿勢を意味します。これこそが易の基本的な考え方です。
例えば、「秒速で3億稼いでフェラーリに乗っています」というような誇示は、易において最も恥ずべき行為とされます。また、間違った謙虚さも存在します。例えば、相手を騙したり、危害を加えようとする人物が、相手に取り入るために謙虚を装うのは、偽りであり、それは傲慢に他なりません。謙虚の反対語は「傲慢」です。
もう一つの間違いとして、極端に自分を卑下しすぎるということもあります。例えば、弓矢が頭に刺さっているのに、通行人からの助けを「大丈夫です、大丈夫です」と断るような態度も、正しい謙虚とは言えませんよね。正しい「謙」とは自然であり、その人がどれほど偉くても他人に誇ることなく、また極端に卑下することもない、静かで自然な姿勢を意味します。
易の面白いところは、謙虚で最終的にどうなるの?というところですが、どうなるかと言いますと、最終的には相手を攻めて打ち滅ぼしていくことになります。地山謙の五爻と六爻は戦争の卦で謙虚を積み重ねていくことが勝利につながるということですね。
単にこれは戦争だけでなく、
事業・受験・仕事・投資等全てにおいて吉占になります。
何か自分が取り組んでいることに対して謙虚をつみかさねて継続することによって物事は必ず通じるという占です。
単なる謙虚ではないのですよね。
目的を達成するため、障害を乗り越えるため、ライバルを打ち倒すため。
生存のための謙虚であります。
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