代表理事の今日もネパール日和(3月16日)

お疲れ様です。世の中には「やってみないとわからないこと」は沢山あります。ネパール人支援でも「やってみること」はとても重要です。SEWAはネパール人留学生の支援を実施していますが、当初は「ネパール人留学生の多くは日本での就職を希望している一方、就活のやり方は分かっていないので、支援のニーズは大きいはずだ」と考えていました。しかし、実際に支援に乗り出してみると、支援を求めるネパール人留学生は意外と少ないことに気がつきました。
色々と調べていくと、ブローカーにお金を支払って職を斡旋してもらっている留学生が多いという実態が分かってきました。日本の法律では「就職活動を行う学生からお金をとって職業を紹介・あっせんすること」は法律で禁止されています。これは留学生の就職活動でも同じです。この為、このようなブローカーの存在自体が違法です。しかし、ネパール人留学生は「お金を払って職を紹介して貰って日本に滞在できるならお手軽でいいじゃないか」と考えるわけです。
もちろんSEWAは、このようなブローカーの存在やブローカー依存の就職活動の在り方を是認しません。単に就職活動のやり方を紹介するだけでは問題の解決につながらないとも思っています。ネパール人留学生への就職活動支援を実際にやったからこそ、新しい就職活動支援の在り方を模索する必要性に気がつくことができたわけです。
特に日本で暮らすネパール人は過去10年間で急増しました。この為、日本に住むネパール人がどのような課題を抱えて、どのような支援ニーズがあるのかは、まだわかっていない状態です。SEWAでは今後も「まずはやってみる」という一歩踏み出す勇気を大切にしていきたいと考えています。

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