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雑記(20230218)ー修復することー


写真:散歩中に見つけた水仙

いとこから6年前にもらった寄木細工のキーホルダーを自分で直した。
木工は中学校の時にまともにやってこなかったので、ちゃんと治るか心配だったが、アロンアルファでくっつけたらあっさりと元に戻った。同時に6年前に箱根旅行でもらった時のいとこの笑顔、手癖が鮮明に蘇ってきた。

思えば、たくさんのものを今日は直した。年末に遊ぶ約束を取り付けてから連絡を絶ってしまった幼馴染の友人たちに、謝罪の連絡をした。事情を説明すると快く許してくれた。他にも中学以来の親友と中華料理を食べにいく約束を取り付けた。どの修復もさまざまな過去の思い出を思い出させてくれた。


病いになってから過去は見たくなかった。今も見たくはない。過去は気がつくと一瞬で私の耳元を掠め悪意を囁く。そして私の感情を死に至らしめる。過去は私を苦しめてきた。目の前が見えなくなる時もあった。一日中横になるしかない時もあった。


それでも……ものを修復したことによる過去の再現は嫌いになることはできなかった。蘇ったそれは私にとって温かい思い出であり続けた。これからも過去は私を苦しめ続けるだろう。でも少しでも過去に向き合い立ち向かうためにも修復を続けていくことがこれから私にとって大切になるのではないか。




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