ヲタ活

私は長澤まさみがだいすきだ。子どもの頃からずっと好きだった。当時私の周りに彼女のファンは全然いなかった。堀北真希とかガッキーとかそっちのファンの方が断然多かった。そんな環境も私は好きだった。
月日が流れ、長澤まさみのファンは急激に増えた。今まで興味を示さなかった人、なんなら嫌いだった人までもが長澤まさみを認め、好きになっていった。これは彼女の実力がそうさせたのだと思う。若い頃の作られた人気とは全然違うものだ。
それと同時に私はSNSを始めた。すると初めてヲタク仲間ができた。しかも私より若い女性だったりすることが多くてびっくりした。彼女たちはヲタ活においてプロであり自分の時間をまさみの時間にすることになんの躊躇もなく、その行為さえ愛しているように感じた。
私はと言えば、特段まさみに時間を割くことをしてこなかった。映画もドラマもバラエティも見ていない。私は彼女の雑誌や週刊誌をみて楽しんでいた。舞台だけは欠かさず行っていたが、コロナでそれも中断。しかしSNSの彼女たちは自分の健康よりヲタ活を選んで楽しんで盛り上がっていた。少し羨ましいとさえ思った。
そんな私だが、これからもひっそりとまさみを愛し続けようと思う。彼女たちのように全力でヲタ活に専念することはできないので、本当にひっそりと、愛する。SNSの彼女たちのヲタ活報告を観ながら、わたしはお茶でもすすりながら、ゆっくりのんびり私らしくまさみを愛して行こう、と心に決めたのだった。