見出し画像

ガリバー "法螺吹き" 男爵のスケッチ帳よりⅢ

画像1

"イヅナ"

細長い身体に3対の脚を持った、「中型」に分類されるデク。樹に巻きついたり、枝の間に潜って、滑るように素早く移動することができる。

頭部が上下に開いて人が乗り込めるようになっており、4〜5人まで搭乗可能。2列構成になっており、前列に操縦席と助手席、後列が客席という配置になっている。

胴体内部には空間がある。このデクは内部空間に貨物を搭載し、長距離を運搬する為に運用されることが多い。背部の蓋を開けることにより、格納物を出し入れできる。

水分の補給は脚部から伸ばした根によっておこなう。また、格納庫内に水分と養分を貯蔵するデクを共生させており、長時間の連続稼働を可能としている。

各村に数機ずつ配置されており、緊急の場合には村同士でイヅナを融通し合ったり、各村の領域を超えて通行させるなど、非常時の交通・連絡網としても重要な役割を担っている。

尚、乗り心地については「操縦者の腕次第」であり、「イヅナの背中に入った人を酔わせずに隣村まで走らせる」ことができるのは、腕自慢のデク乗りの中にあってもごく一部である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?