ガリバー・ロッド男爵のスケッチ帳より
「わたくしはエウロペ神聖帝国から遥か南の海に横たわる暴風域"嵐の帯"を迂回し、安全な南下航路を探すための調査艦隊に加わっておりました」
「しかし"嵐の帯"からは逃れられずに艦は沈没し、わたくしは波に飲まれた末に、未知の世界に流れ着いたのでありました」
「海のように果てなく広がる森、そして手足を持ち歩き回る樹々と、それを操る人びと…」
「わたくしはかの不思議な樹の怪物"デク"に興味を持ち、観察し記録に残すことにしました……」
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