根拠のない憂鬱

　近頃漠然とした空虚感が漂っている。
それはもしかしたらもう若者ではない歳に私がなってしまったせいかもしれないし、単に遅れて来た五月病なのかもしれない。

　思い返してみればこのような気持ちは度々あったようにも思う。
けれどもそれは常に焦燥感と共にあり、いわばジャンプするためのタメのような心持で過ごしていられた。
　それが今は寝転がってゴロゴロとしているだけ。実際睡眠時間は伸び続ける一方だ。

　そして最近買い替えたキーボードの使いにくさたるや！！
今まで使っていたのなんて1000円ほどで買ったどこの物かわからない品だったが、それを元値10000円ほどのものに変えたら何とも思い通りに打てない。きっとキーの反応が良すぎるせいだ。あと無変換のキーが存在しないのも地味に腹が立つ。カタカナで打ちたいだけなのに何回スペースキーを押さなければいけないんだ…。

　最近の気候も私の気持ちを落ち込ませる原因だ。暑いのか寒いのか梅雨なのか何なのか。しかも私の部屋は日当たりが著しく悪く、ベランダで育てている植物群は一切合切徒長している当然生育も悪い。
　隣人のあくびの声がやけに響くし、赤子か猫か判別はつかぬが夜になるとどこからか鳴き声が響いてくる。

　まあいい、そう、すべてまあいいのだ。けれど何となく気になる。そしてなんとなく気分が落ち込む。そういう時期なのだ。おそらく。
私にできる事は酒やたばこ、睡眠でやり過ごすしかない。もうすぐ夏が来る。そうなれば私の精神状態も変化するだろう。良くなるか悪くなるかは分からないけども…