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ようやく私の「よふかしのうた」が終わった。

 一ページ一ページに最高の作画をするという事で有名なコトヤマ氏が吸血鬼の女の子と中学生の男の子のボーイ・ミーツ・ガールを描いた傑作、よふかしのうたが完結しましたね。はい、そこそこ前ですね。

 わたくし、最終巻予約までしてたのですが終わるのが嫌すぎて大分温めておりましたが先日要約読み終えました。それだけコトヤマ氏が作り上げた夜が魅力的で、楽しく、そして夜明けが恐ろしく感じ程のものでした。永遠に続いてくれればどんなによかったでしょうか。
けれども開けない夜は無いんですね…。

 全くもって素晴らしい作品でした。最後の最後まで展開が読めず、途中で(きっと子供から大人になるにつれて失うものもあるよね的な終わりになるのかな)と想像していましたがもっと救いのある、というかコウくんって思ったよりもすごかったです。

 でも本当の恋愛ってさ!こうじゃなきゃだよなぁ!!!!
そうこの漫画には様々な恋愛が、そしてその終りが出てきます。諦めたり、他者に迷惑を掛けたり、そして成就したり。

けれども結局人間と吸血鬼の恋愛なのでうまくいかないんですよねーこれが。それでも懸命に生きる、生きなかったりもする。そんな物語でした。
そしてこの世界って思っているよりも敵意に満ちていないという事も。

何と言っても空気感が秀逸なんですよね。前作のだがしかしもそうでしたが今作はさらに緊張と緩和の感じが不思議な現実感を読者に与えてくれます。そしてどのページ見ても女の子がかわいい、かわいすぎる。かっこよかったりもする。
今作はだがしかしの時よりもアクションシーンがかなり多いのですがその切り取り方が綺麗。全ページポスターにして壁に貼りたい。

そしてほんとに枕全体が湿るぐらい泣いたのはコウくんの友達のマヒル君のエピソード、すっげえよほんと、すっげぇ。

まあ言いたいことはみんな読んでってことさ。じゃあ私はナズナちゃんに会いに散歩するんでこの辺で。

 開けない夜はないけど沈まない太陽も無いんだよなぁ

 


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