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⑧ 心象風景
現実問題、どうしようもない私の恋は
まったく動くはずも無く
LINEの占いで気を紛らわしたり(←末期!!)
彼のオンラインを見つけては喜んだり落ち込んだり
もうどうしようもない日々の記録
諦めようとしてみたり
本心は告白したがったり
とにかく
寂しくて仕方のない日々が続く
そんなある日、新聞を見ていたら、彼の地元の花火大会のお知らせが載っていた。
見に行きたいって話してたのを思い出して、その記事の写真を、ちょっと迷ったけど、送ってみた。
そしたら、こちらはきれいに終われるメッセージを送るのに、彼からの返信が尽きない。
お昼頃に送ったメッセージのやりとりが、お互い仕事中だったけど、30分~1時間ごとに返って来る。
気がつくと、また返信が来ている。
結局、夜の8時まで、メッセージのやりとりが続いた。
嬉しかった。
もういいよ、て思ったけど。
心から嬉しかった。
迷ったけれど、素直にメッセージして良かったと思った。
彼との、久々のやりとりが、私には奇跡の幸せだった。
花火を見るのに、地元の穴場があるんだよって言うから、今度教えて下さいと返した。
そして、彼が一週間後に半年以上ぶりの休暇を取ると言った。
なぜ、そんなに休みを取らないのか聞くと、経営者でもあるし、リズムが崩れると逆に辛いと。
私は、何も知らずに、頑張りましたね、きっと良いことありますよ、と返信した。
彼は、ありがとうございます、と言って、他には何も、言わなかった。
私は、何も、聞かなかった。
ただただ、幸せだった。
何も、知らずに。
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