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ただの日記です

引き篭もり体質で、過集中型、依存型の人間なので、毎月何か一つは新しいこと、なるべく外部との接点があること、勇気のいることに挑戦している。6月から新しいこと日記を書いてるので、見せられる形に一部変えて載せる。

6月。室蘭の友人を訪ねる。村上春樹の一人称単数を連れてバスに乗り替える。まだ三作品しか読んだことないけど、私に村上春樹はあまり馴染まない。有名だから読んでみるけど、なんか男尊女卑が漂う気がするよ。それにしてもバスは落ち着く。乗客を真っ当すれば、それ以外の役割は担わなくて良いから。窓ガラスの外の世界はすごく大変そうだと思った。
久しぶりに見た友人は髪の毛がお尻の下まで伸びててビビった。美容室が面倒くさいから切ってないのだという。シャンプーとドライヤーの方が面倒くさいよってやんわり伝えた。
室蘭焼き鳥美味しかった。焼き鳥だけのためにまた行ってもいいくらい。友人は週に2回もこの焼き鳥屋に行ってるらしい。羨ましい。それから友人宅へ泊まりアリエルをぼんやり観て、実写版アリエルは黒人歌手が演じることになったねと話す。

7月。プラカードを持った集団に混じり、少しだけスタンディングする。みんな初対面だった。デモとかスタンディングをやる事を否定するのは間違ってる。けど自分向きでないなと思う。高校生の頃、私がふっと参加したからか何なのかわからないけど「女性のまんこを…」とか、急に言い放つ奴いた。それはマジで論外だけど、ここまでいかなくても、人間は善の殻に覆われているとき内面を躊躇なく発揮するし、色々トラウマなんだよね。でも、今日のスタンディングは参加して良かったなと思った。みんな静かに怒りを抱えながら、でも可能性を信じて祈ってた。

8月。切りたいある人との関係を切って、それでもう疲れてしまった。自分にも失望したし、色々やる気も失った。だけどこれ以上は関われなかった。友人だった人より、店員さんの叶えたいのかよくわからないぼやけた願望の方が大事であるかのように、あの場では耳を傾け続けることで、その場をやり抜く惰性的な関係を続けてしまっていた。もうこんなことはしない。でもそういう決意がまた、私を引き篭もりにさせていくのだろうか。良い関係とは何なのだろう。

9月。東京の友人宅を訪ねた。1日目東京スカイツリー、2日目よみうりランドに行った。あちこち計画するのは面倒くさかったから1日1カ所にした。高所恐怖症の自分は、どうしてこの2か所が候補になった時、否定しなかったのか。寧ろノリノリだったのか。恐怖と過剰に対峙しようとする癖は一体なんなのだろう。友人は淡々と自分のやるべき事をいつの間にかやっている人。私は感情、考えを言葉で整理して、その言葉の輪郭に自分を合わせようとすることで初めて動ける人。そういう事をぼんやり考えた。自分に対して甘い、ほとんどのことは腰が重い。友人と私の生活力の違いに驚かされる。

10月無記入。

11月。1人帯広動物園。疲れて1時間で帰ってきた。檻の中の動物って幸せなのかな。これは本当に純粋な疑問。鬱病にならないのかな。なんか麒麟とか居るところが工事されていた。麒麟増えるのだろうか。受付の人が不親切だった。ガラスバンバン叩かれた。動物だと思うことにした。

12月。お笑いライブで知り合った獣医師さんが、友人であるプロの小説家さんに声をかけてくれて、三人で小説の構成やアイディアのこと、社会で起こっている悲しいことや腹の立つこと、お二人の出身大学のことなど、色々話した。夜の街は相変わらず明るかった。窮屈で多忙な生活から退いた街の雰囲気は悲壮感みたいなものも含めて、わりと好きかも知れない。それぞれの哲学とか内面が真価を初めて発揮している感じ。私は、つい話しすぎてしまった。お二人から出る安心感もあり、こんなに口が動いたのは久しぶりの事だった。

1月。何も出来ず。疲れていた。やる気もなかった。父がこっちに泊まったくらいだけど、これは初めての事ではないし。アンソロジー表彰式もあったけど、これは2回目だし。だけど、初めてお話しした方が数名いるから、そういう意味ではカウントして良いのかもしれない。なんか疲れた。話したい人がほとんど審査員にとられた。高校生に無理を言ってLINEを交換して作品送ってもらった。面白かった。こういう想像力、発想力を簡単に貶す大人達があの場にもしいたのだとしたら、間に受けたらだめですと伝えた。かなりおこがましかった。相手の方がきっと精神力も上だ。いつも、相手との関係性に段階を踏めないのだ私は。それを自覚して歳下であればあるほど敬語を崩さないようにしている。噛み付くのは自分より権力のある人だけと、一応決めている。

2月。学校の「ばん走者」石川晋さんとオンライン。石川さんの"活動自体"は、ブログや記事を色々読んで何となくはわかったけど、正直しっかり掴めなかった。それは私が教育関係者ではないのもあるし実際にその活動を見たことないから当たり前なんだけど、そもそも学校現場そのものが、そういう場所だね。でも、投稿されている内容は、とても学べる。共感する。石川さんは私が(浦河にいた)中一のときに、当時の担任の授業風景を見てみたいということで来ててそこから一方的に知った。案外、ズバズバ怖い人だったらどうしようと思ったけど全く怖くなくて優しい人だった。変な想像力で、私はオンラインのお願いメールを1ヶ月も渋ったのだ。自分より遥かに聡明な人は、皆、怖い気がしてしまう。知識無双でもしなければ、社会に淘汰されるとでも思っちゃうのかな? 
オンラインの後、帰路で聞いた池間由布子さんのとんかつ良かった。

3月は、まだ来ていないから今、打ってるんだけど、多分浦河に帰ることになる。新しく出来た店にでも入るか、ひたすら歩くか、結局何もしないで寝てるのか。とにかくもうすぐ春も近いな。少しだけ気持ちも上向きになってきている。やっぱり冬は迷惑かけちゃうな。冬は自然の摂理なのか、私以外にも気持ちが落ちちゃう人が多いみたい。私の知り合いも、何人か悲しい別れがあった。死にたい詐欺の私は、冬を自分の事だけ考えながら生き延びた。

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