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駄目だからこそ、ただ優しくありたい

私は、だめなやつだ。ネガティブで、何にもできないやつだ。だからこそ、優しい人になりたい。

私は今、とても苦しい。それはきっと、自分を否定してしまうからだ。
「他の人はしっかりしてるのに」
「こんなことで悩むなんて情けない」
「さぞ駄目人間に見えてるだろうな」
「泣く資格もない」
「こんな自分はただのお荷物だ」

ネガティブになることすら罪悪感を覚え、自分を責めてしまう人が、どのくらいいるんだろう。誰にも言わずに歯をくいしばる人が、どれほどいるんだろう。

自分の一番の味方は自分なはずなのに、その自分に苦しめられる人が、どれだけいるんだろう。

どこかに、でも確実にいる誰かを思うと苦しくなる。「わかるよ」と肩を叩きたくなる。

自分の面倒も見られないくせに、人のことをとやかく言う資格がないのはよくわかってる。でも、どうしても思ってしまう。どうかあなたが安心して弱音を吐けますように。

頼ることが苦手な人、弱みを見せたくない人。自分が自分を弾糾する声に、耳を塞ぐ人。

どこかにかならずいる同志に思いを巡らす。

いつか、あなたが心からホッとして、安らげる場所が見つかりますように。

いつか、自分の、誰かの弱音をただ受け止められる器の大きな人間になりたい。

自分を責める人は、ずっと我慢してきた人なんだと思う。きっと、これまでのツケを払うときなんだ。

泣けない自分、怒れない自分、前向きになれない自分。全部全部間違ってない。どんなにネガティブな言葉を言ってもいいし、何を思ってもいい。暴れたっていいし、うずくまって唸ってもいい。

「この人の前では繕わなくていいんだな」

そう思ってもらえる未来を作りたい。昔私がそうしてもらったから。

#エッセイ #駄目だからこそできること #時間はかかるけど


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