人を嫌うの苦手すぎる!

人を嫌うのが苦手である。

人を好きでいたり、何とも思わず過ごすのに比べて、嫌いでいるのはものすごい体力を消耗するような感じがする。

だからマジで相手を苦手になりそうになっても、どうにか良いところを見つけて嫌いにならないように努力する。

もし嫌いだなと思ってしまっても、でも良いところもあるから憎めないんだよな〜!と口に出して言って脳みそを騙す。

この口に出すというのはかなり効果がでかい。逆に、嫌なことがあっても口に出さなければ私の小さな脳みそにその出来事は記憶されず、寝て起きれば忘れられる。

そもそもネガティブな情報を目にしたり耳にしたりするのが苦手で、本当に誰の悪口も聞きたくない。それが知人の悪口でも、プライベートが流出したアイドルの悪口でも、政治家批判でも、なんでも無理である。

でもSNSは悪口でできている。ツイッターのおすすめタイムラインは8割くらい何かしらへの悪口で構成されてると思う。おすすめTLができてからもうずっと体調が悪い。イーロンもこれだけ成功しているのだからどこかは良い人なのだと思うけど、こんな機能を搭載させたことをやっぱり憎んでしまって、私の体力がまた消耗される。

アイドルのファンをやっていると、アイドルのあることないことや他のオタクの悪口を言うために作られた愚痴垢や、匿名の質問を拾っては回答するだけの謎大手垢が大量にTLに出現する。最初はこのポストに興味がないボタンを必死に押しまくっていたがあまり意味がないように思えて、ミュートしまくる戦法に変えた。それでもキリがない。辟易してしまった。

私の座右の銘は「知らぬが仏」である。結局のところ、人のことを知れば知るほど好きになれることより苦手になってしまうことの方が多いし、知らない方が幸せでいられるから。

アイドルのことも、できるだけ知りたくない。私は相手を全肯定できるほど強くないし、できることなら、好きでいられる部分だけ知りたい。

K-POPアイドルを好きでいるうちは結構上手く行った。何喋ってるかわからないから、アイドルが嫌なことを口走っていても気づかず好きで居続けられた。オタクのレポだって翻訳ボタンを押さない限り内容を知らずに済む。曲とパフォとビジュアルだけを消費して暮らすことが可能だった。(日本人のオタクのツイートも回ってくるだろとかそういう批判はやめてください)

ところが日本のアイドルとなると、オタクはおろかアイドルも運営も私と同じ言語を喋る。これは困った。言葉の細かなニュアンスや行間から色々読み取れてしまうことを恨んだ。ハイコンテクスト文化サイテー!!伝わりすぎるのは、こわい。どんな言葉もダイレクトに伝わって、その場で理解できて、すぐに母国語でレスポンスできるのはかなり恐ろしく、私は何の返事もできなくなる。

向こうの言葉が伝わりすぎるのと同時に、私の言葉が伝わりすぎて、相手を嫌な気持ちにさせてしまったら?相手に嫌われたくないと願うのは、好きになってほしいというよりむしろ、私を嫌いになって無駄な体力を消耗してほしくない、という方が大きい。だから個別イベントにも足を運ばないし、リプライやDM、手紙で直接相手に何かを伝えることはしない。好きですとか応援してますとかそういうことなら伝えてもいいのにね。怖いんですよ、とにかく。プレッシャーになってしまわないか、とかね。直接相手に伝えるのはしないと言いつつ、普通にエゴサも怖い。だから基本は鍵垢で好きなアイドルのこと喋るし、表となるとなんの話をしてるかもはやわからないというくらい検索避けしてしまう。どうでもいいグループのことならいくらでも喋れるのにね〜

やっぱり、好きなアイドルが休養したのが大きいように感じる。個別にも行っていたから、少なからず彼に影響を与えていたわけで。私なりの反省?として、これからはアイドルのこと陰から応援しようと決めた。応援してる気持ちはお金を使って伝えればいい。私のこと知らないまま、輝いていてほしい。

アイドルオタクって相手のこと一方的に好きでいられるし、現場に足を運ばない限り相手に自分の姿を見せずに済むし、結構良いことづくめよね!でもそんなんじゃファンの一人としては換算されなくて、「○○(ファンダム名)のみんないつもありがとう!」と言われた時、私はお呼びでないな、なんて勝手に寂しくなって。身勝手オブザイヤー。

誰かを嫌いになるのは本当に疲れるし、誰のことも何も知りたくない、知らなければ嫌いにならずに済むって泣く夜もあるけれど、知らなければ好きにもなれない。やっぱり私はどうしたってアイドルが好きで好きで仕方ない。

結局これ何が言いたかったんだよ〜 とかく、人を嫌いになるのが苦手である。

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