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映画「アイの歌声を聴かせて」


■総合評価

  95点 万人におすすめしたい作品です。

■こんな人におすすめ

 子供◎
 中高生◎
 カップル◎
 親子◎
 ぼっち◎
 

■あらすじ

 とある学校にAIのクラスメイトが転校してきて、突飛な行動でクラスメートを引っ掻き回すと思いきや、いつの間にか主人公さとみの周りの友達の問題を歌で解決し、みんなが幸せになっていくお話。

■良いと思うところ

 とにかくお話がよく練られており、劇場で初めて見た場合の序盤の?が、ある時点で解き明かされて目頭が熱くなる。そして必ず2回目を見たくなる。
 日常で突然歌い出すというミュージカル特有の不自然さがAIの制御という概念を加えたことにより、よい演出になっている。
 メインキャラの一人シオンの歌、声、演技がとても良い。
 他キャラも声優畑の方じゃない人も参加しておりますが、例えばアニメ時をかける少女のちあきのような作品の価値を下げる棒声優等は混ざってないので安心してみることができる。(当方今だに根に持っている)
 数年後には実現していそうなSF描写が心地よい。
 視聴後の後味がとても良い。幸せを分けたくなる。

■個人的にここがもう少しと思うところ

 観客のエモーションが中盤の夜のみんなで合唱シーンと、秘密が明かされる部分になっていて、その後の劇中のクライマックスが盛り上がりのピークになっていないので、ちょっと勿体無い。あそこでなんとかして歌が入るシナリオならば100点の映画だった。
 夜中に突然ヘリで遠くの支社にくる会長や上記夜のシーンでさとみが直接建物に行かない動きをするなどシナリオ上のちょっとした不自然が残っている。
 エンディング曲中にアフタストーリーの絵か動画が(個人的には)ほしい

■基本情報

 監督:吉浦康裕
 脚本:吉浦康裕
    大河内一楼
 原作:吉浦康裕
 配給:松竹
 制作:J.C.STAFF
 公開:2021年10月29日





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