妊娠中にお腹の下に黒い線ができたけど大丈夫？
妊娠して少しずつ大きくなるお腹を見てみると、お腹の真ん中に黒い線が出ていてびっくりした、というママも多いのではないでしょうか。
「何かの病気？」
「このまま消えなかったらどうしよう」
など、不安を感じている人もいるかもしれませんね。
そこで今回は、妊娠中にできるお腹の黒い線についてご紹介します。
1.黒い線の正体
妊娠中に表れる黒い線の正体は「正中線」といいます。
妊娠を経験したおよそ70％の人が経験する、生理現象のひとつです。
正中線は性別に関係なく、生まれながらに持っているもので、細胞分裂の名残だといわれています。
普段は薄い白色もしくは透明なので、妊娠前はほとんどわかりません。
しかし妊娠することで、はっきりと見えるようになることが多いようです。
正中線が黒く見えるのは、
・ホルモンバランスの影響
・メラニン色素が多く作られるため
・お腹が大きくなることで皮膚が薄くなるため
といった原因が考えられます。
2.いつ頃からできるの？
正中線はいつごろから目立ち始めるのか気になる、という人もいるでしょう。
これは個人差が大きいため「いつから出る」というはっきりとしたことはいえません。
ここでは先輩ママがいつごろから正中線が気になり始めたか、その目安についてご紹介します。
①妊娠初期からうっすらと見え始めた
ホルモンバランスは、妊娠すると同時に少しずつ変化し始めます。
正中線はホルモンバランスの影響も受けているため、妊娠初期から正中線がうっすらと見えていた、という妊婦さんは少なくありません。
しかしその多くが、
「なんか黒っぽい線があるな」
「気になるほどではないかな」
というケースがほとんど。
見え始めはするけど、目立つほどではないという印象です。
②妊娠20週ころから急に濃くなった
多くの妊婦さんは、妊娠20週ころから正中線が気になり始めるようです。
妊娠20週というと妊娠6ヶ月に入る週で、お腹も少しずつ大きくなる時期。
お腹が大きくなることで皮膚が薄くなり、正中線もより目立つようになります。
少し離れた場所からも黒い線があるというのがわかるくらい、正中線が濃くなり始めます。
③妊娠後期になるとかなり目立つ
妊娠後期になると、お腹ははち切れそうなほどパンパンに大きくなります。
お腹が大きくなるにつれ、正中線もどんどん濃くなったという人は多いようですね。
おへその下からまっすぐ伸びた正中線の存在感に、びっくりする人もいるかもしれません。
3.産後消えるの？
「このまま黒い線が消えなかったらどうしよう」
とナーバスになってしまう人もいるでしょう。
でも大丈夫！
正中線は妊娠期間中に表れる一時的なもので、産後自然と消えていきます。
いつ頃消えるかというのは個人差がありますが、ホルモンバランスが安定し始める産後半年くらいから少しずつ色が薄くなり、1年後には元に戻ることが多いようです。
ホルモンバランスが落ち着かないと、正中線が消えるまで時間がかかることも。
4.早く消すためにできること
正中線はできれば早くなくなってほしい、と思っている人がほとんどですよね。
とはいえ、ホルモンバランスの影響が大きいため、すぐに消すのは不可能。
しかし早く消すためのサポートをすることは可能です。
どんなことをすればいいのか見ていきましょう。
①規則正しい生活を意識する
規則正しい生活を意識することで、ホルモンバランスの乱れを整えるサポートをしてくれます。
・睡眠をしっかりとる
・栄養バランスの整った食事を摂る
・気分転換に体を動かす
ホルモンバランスの乱れにストレスは大敵。
産後は何かとストレスが溜まりやすいため、規則正しい生活を意識してストレス発散を目指しましょう。
②クリームやオイルで保湿する
新陳代謝は肌のターンオーバーを促す働きもされるため、正中線を薄くするためにも役立ちます。
しかし肌が乾燥していると新陳代謝が悪くなってしまいます。
乾燥を防ぎ新陳代謝を促すために、お腹を保湿することが大切です。
オイルやクリームを使ってケアするのがおすすめです。
出産前から肌の保湿を習慣化しておくといいでしょう。
③ビタミンCを多く摂取する
ビタミンCにはメラニンの生成を抑える働きがあるといわれています。
また、メラニン色素によるシミなどを薄くする効果も期待できます。
正中線もメラニン色素によるものですから、ビタミンCを多く摂取することは正中線ケアにも大きく役立つはずです。
野菜やフルーツを中心に、サプリなどもうまく活用するといいでしょう。
5.まとめ
初めての妊娠で正中線を見ると、想像以上にはっきりした線でびっくりしますよね。
嫌な気持ちになってしまう人もいるかもしれませんが、正中線は妊娠中だけの一時的なものです。
産後1年も経てば、うそのように元通りになってしまいますよ。
赤ちゃんを育てた勲章だと思って、自然に消えるのを待ちましょう。
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