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今日の一枚はこれ! 吉川晃司 / 『MODERN TIME』(1986)

吉川 晃司は、広島出身のロックミュージシャン。

高校生の時に佐野元春のコンサートを見て、大学進学をやめてミュージシャンになることを決意。デビューしてすぐに8つの新人賞を独占し、デビュー1年目で史上2人目の日本武道館公演を行なった。テレビでの過激なパフォーマンスやメイクなどのファッションスタイルなど、音楽性以外の話題にも富んでいるミュージシャンであった。1988年には、元BOØWYの布袋寅泰とユニット「COMPLEX」を結成。2枚のアルバムをリリース後、1990年東京ドームのライブで活動停止する。こちらも大きな話題となった。

『MODERN TIME』(モダン・タイム)は吉川晃司4枚目のスタジオ・アルバム。
アイドルの要素がまだあった吉川にとって、作詞・作曲を行ったり、アルバムのコンセプトやアートワークに参加したりするなど、ターニングポイントになった1枚といえる。
このアルバムを支えるミュージシャンも豪華で、「COMPLEX」を結成することになる布袋寅泰がギターとして参加。(ギタリストの鈴木賢司の紹介で二人は出会ったらしい。)アレンジは後藤次利で、当時の”デジタルファンク”を採り入れ、自身でベースを弾いている。さらに凄腕ドラマーであった青山純や山木秀夫をリズム隊として迎えている。またシンセサイザーは、4人目のYMOとして知られる松武秀樹が行っている。そして当時先鋭的なデジタルサウンドを志向していた原田真二が、作曲を手掛けている。

このアルバム、17歳のぼくがめちゃめちゃ聞いたアルバムの一つ。男性アイドル的な要素がまだ残っていた吉川晃司を聴いている男子学生は僕ともう一人くらいで、その友達と吉川晃司のアルバム評を語り合った思い出がある。ゲートリバーブの効いたドラムにファンキーなベース、デジタルサウンドを多用したリズム重視の楽曲に当時の男子高校生のぼくは痺れまくったのである。

※同年に佐野元春が沢田研二に楽曲提供した「すべてはこの夜に」というカバー曲をシングルとして発表した。
※明石家さんまや桑田佳祐らと手がけたミュージシャン主導での生音楽番組「MERRY X'mas SHOW」に参加したのもこの頃
※彼独自のステージパフォーマンスとして、足を高く上げてドラムのシンバルを蹴る「シンバルキック」はライブでの定番となっている。
※尾崎豊が生きていた頃は、吉川晃司と岡村靖幸、同級生3人で親友としての仲でよく遊んでいたらしい

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