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春の初めの花のような人

この気持ちは、だいすきだった芸能人の訃報を受けたとき以来だ。
全然受け止められなくて、悪い冗談だろって思ってしまう自分がいる。
だって、そんなわけないもん。


追いかけたい背中が、見えなくなってしまった。

いつも笑顔でパワーに溢れてて、ズーンと沈んでいる人がいたら、底抜けのエネルギーで巻き込んで気づいたらみんなが笑ってて、何でもできちゃいそうな気がしてくる、そんな力を持ってる人で。

周りにはたくさんの人が集まってて、愛の中心でいつも笑っている人で。

すべてを愛で包み込んでくれる、そんな人が。

いなくなっちゃったなんて。


なんでいつも失ってから後悔してしまうの。
なんでいつも、わからないんだ。
悔しい。
もう会うことも話すことも、声を聴くこともかなわない。

全然受け止めきれなくて、どうしたらいいんだろう。


私と同じように、彼女に笑顔をもらった人の声が、あちこちにあふれてる。
さみしくて、かなしくて、どうしたらいいかわからなくて。

花の写真を添えている人もたくさんいて。
ほんとに、彼女は美しい花のような人だった。
雪解けの時期、誰よりも先につぼみを開いて、周りに春の訪れを知らせてくれる、そんな一輪の花。
彼女の周りにいたら、私も花を咲かせていいんだって、安心できる。
ずっとずっと、輝いていた。

この気持ちを書くか迷ったし、もしかしたら消してしまうかもしれないけど、こんな気持ちにさせてくれるひとに出会えたことを忘れたくない。

いろんな人に想いを巡らすと、胸が張り裂けそうになる。

多分、泣いたほうがいいんだよね。
我慢しないで。
それぞれの過ごし方で時間を過ごして、それぞれのいたいようにいればいい。

私はもう少しだけ、時間をかけていく。

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