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鑑賞メモ: 石岡瑛子血が、汗が、涙がデザインできるか(2021.2.12)

90分並んで見てきました。

ざっくり全体の感想。

・衣装がオリエンタルでシンボリックですてき
・デザイン言語で殴ってくる
・マッチョ好きなんだな
・鯛の中の鯛の鯛がまた生きてる!みたいなやつ
・この人来世では神やるのかな?
・お客さんみんなおしゃれ

展示の感想1:商業デザイン(1階手前)
この人は物事の本質というか、コンセプトのようなものを的確に奪い取って、それをさらに昇華する眼があるんだなあ。「それ」を「これ」にする力、のようなものが。すげえな。

展示の感想2:アーティストへの提供(1階奥)
そして本質を奪い取る対象が概念から個人へと移っていくということは、デザイナーとして必然だったのだろうな。
ドラキュラの衣装、どれも人物の本質を取り出して研磨したようなドレスで、特に一番手前にあった緑色の蛇のドレスが好き。

展示の感想3:衣装デザイン(地下)
そうそう、衣装が見たかったんだよねー。と地下へ。
「ザ・セル」は映画館に見に行ったし、「落下の王国」は深夜にやったの録画して見た。
肉体への関心のようなものがどんどん大きくなっていったのだな、と思う。
アーティストへやシルクドゥソレイユや、オリンピック。肉体が纏うことで完成するデザイン力だ。
いちばん素敵だったのは「ニーベルングの指輪」の衣装の部屋!
神話とシンボリズムはもちろん相性が良いと思う。かっこよかった。
オリンピックも現代の神事だよね。

まとめ。
奪うことは与えること、与えることは奪われることだから。その関係性をより高みにいる人と築きたいと思うのは、なんだか神々の遊戯的な感じでした。

おもに日々の角ハイボール(濃い目)代の足しになります