ずっと独身でいるつもり？
「今の世の中に刺さりそうなタイトルだな」
アマプラで見かけて、単純にそう思った。
31歳独身、今年本厄を迎える私も
ドがつくほどのターゲット層だろう。
ただ、あまりにドストレートな題材に
たぶん「泣いてしまう」と予感して
観るのを避けていた。
そんな中、仕事で昇進。
名ばかりの役職。
私が能力が低いばかりに
仕事を増やし、
嫌な思いをさせてしまっただろう同僚達。
こういう時、たいていは
家に帰って推しを観たら回復するが、
推しは人間的にもよくできていて
私より厳しい環境で闘ってて
ほんとにえらいのに反して私は…と
ネガティブモードに入ってしまった。
入ってしまったものは、しょうがないので
その勢いで「ずっと独身でいるつもり？」を
視聴。
内容としては、
主人公の田中みな実演じるライターの
アラサー独身女性を中心に「結婚」とは？
「幸せ」とは？みたいな価値観とか
世間やパートナーとの価値観とのズレ
自分の価値観と生き方について
悩んで考えていく様子が描かれていた。
性別関係無く、自分の価値観を曲げて
納得できないけど、とりあえずで
相手に合わせたり、流されたり
したことがある人は共感できるとこが
あるんじゃないかな？と思う。
作品のメッセージとしては、
結婚してても独身でも、どんな立場の人も
「ひとり」で逞しく生きていく覚悟
つまり、自分の大事にしたいものを
尊重しつつ生き抜くことが大事と
いうようなことなのかな
と私は受け取った。
まぁ、それは仰る通りだし、私が今のところ
パートナーがいなくてもいいと思ってる
理由でもあるので、そこまでめちゃくちゃ
刺さったわけでもないんだけど、
主人公の叔父さんが言う言葉が
すごい刺さった。
簡単にいうと、最後に偶然公演で
主人公と会って話すシーンで
好きなことをしたり
寝て起きて仕事して
闘ってるだけでえらいよってことを
叔父さんは言ってくれるのだけど、
これを心から言ってくれる人って
年取れば取るほど少なくなる気がするので
めちゃくちゃ救われて、一番号泣した。
寝て起きて仕事してって当たり前だけど
それでいいって認めてあげていいんだな
と安心した気分になった。
私はわりとネガティブ人間で、
周りの人の感情の機微を感じては
私が居ない方がいいのでは？
と感じるタイプなので
仕事みたいに給与が払われて
就業する契約の元、強制的に
居ることを許される環境じゃないと
人と居ることが成り立たない。
だから、自分だけでも幸せにできる
今の自分のことを「これでいい」と
思う反面、誰かを幸せにできる力量と
傷ついてでも人間として成長しようという
気概を持ち合わせていないことから
自分のことを「ダメ人間」だと
認識してるとこもあって。
でも、周りの声とかより
自分の思ってることを大事にして
なんとか生きてるだけでいい
そう思える映画だった。
わりとリアルに居そうな人間が
描かれてるので、しんどく感じるとこも
あるけど、自分を肯定できない時に
観るといいかもなと思う。
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