象徴⇄具体性を扱うサビアン(1)

象徴性から具体性に落とすサビアンは24度、25度なのではないかという話です。

非常に長いです。読むのが大変ですので、「まとめ」だけ読んで頂ければ私の考えは伝わるのではないか、と思います...。

※長すぎたので、25度は次回の記事で書くことにしました。

1.象徴を直接扱うのは24度

グルジェフは「奇蹟を求めて」で、7つのコスモスの関係について下記のように説明しています。

第一宇宙・プロトコスモス 〈第一宇宙〉
第二宇宙・アヨコスモス 聖なる宇宙、あるいはメガロコスモス〈巨大宇宙〉
第三宇宙・マクロコスモス 〈大宇宙〉
第四宇宙・デュートロコスモス 〈第二宇宙〉
第五宇宙・メゾコスモス 〈中宇宙〉
第六宇宙・トリトコスモス 〈第三宇宙〉
第七宇宙・ミクロコスモス 〈小宇宙〉

プロトコスモスは創造の光における〈絶対〉、あるいは世界1だ。
アヨコスモスは世界3(創造の光では〈全世界〉)である。
マクロコスモスは我々の星雲界、あるいは銀河系(創造の光では世界6)。
デュートロコスモスは太陽、太陽系(世界12)。
メゾコスモスは〈全惑星〉(世界24)、あるいは惑星界の代表としての地球である。
トリトコスモスは人間であり、ミクロコスモスは〈原子〉である。

奇蹟を求めて P・D・ウスペンスキー著 p.321

人間はトリトコスモスに属しているようですね。この7つのコスモスのうち、下に行けば行くほど人間にとって具体的なものになっていきます。反対に、上に向かえば向かうほど抽象的、象徴的になっていき、理解しにくくなるのだと思います。

1度分割されたものを寄せ集めても、もう元に戻らないと松村先生は説明しています。トリトコスモスに存在するものを寄せ集めても、メゾコスモスより上の次元のものにはならないということだと思います。メゾコスモスを理解するには、トリトコスモスで色々とこねくり回すのではなく、メゾコスモスに行かないといけないのでしょう。象徴性をそのまま理解出来る次元へ行かないと。

その象徴を理解出来る次元に行くのが、サビアンの24度なのではないか、と考えています。特に活動サインの24度です。

2.サビアンの24度について

・2-1 8という数字について(レミニスカート)

24は8の3倍です。この8という数については何度も考えていますが、今回もまた懲りずに考えました。

数秘では、8には無限や循環といった意味があるそうです。8は「∞」と形も似ていますね。この「∞(レミニスカート)」に関連した記述が、『タロットの神秘と解釈』でありました。

「11力」のカードには、レミニスカート型の帽子がある。これは「1魔術師」と同じで、この記号は、流れを変えていく、主客が逆転する、内と外が入れ替わるという作用があった。「1魔術師」では、外宇宙から入り込んできた存在が、それまでの外宇宙の記憶を失い、この私たちの世界の中に参入してくるという切り替えだった。

タロットの神秘と解釈 松村潔著 p.201
※太字は記事作成者によるものです。

「∞(レミニスカート)」は流れを変えていくという事ですが、この流れを切り替える時、私たちは記憶を失うそうです。地に足を付けた身体のままでは、今いるこの世界から他の宇宙には行けないからだと思います。ヘミシンクの専門用語(?)でクリックアウトという言葉があります。ヘミシンク中に寝るということですが、これは外宇宙に行ったけれども記憶を持ち帰れなかったということではないでしょうか。ただ寝てしまっていただけではないと思います。起きてしまうと身体、感情、思考の全てが地上的(H48的)なので記憶が思い出せません。でも、H24レベルに引き上げたら一気に思い出すのではないでしょうか。おそらく変性意識はH24の状態だと思うんですよね。ここら辺はあまり調べていないのでまだ曖昧なんですが^^;

そして、この「∞」に似ている8は切り替え点を表す、と解釈しても良いのではないかと思っています。もちろん他の意味もあると思いますが、こういう側面もあるだろうなと。

・2-2 8という数字について(上の無と下の無限)

他にも、8は切り替え点を表すのではないかと思う情報がありまして、生命は7つの層で出来ているという話です。

生命は7つの層があるそうです。そして、その7つの層をどこに設定するのかは、存在によって異なります。例えば、グルジェフの言う「人間(H24を重心とする)」は7つの層はH6から下7つを保持しているということであり、「眠った人間(H48を重心とする)」はH12から下7つを保持した生命体であるという事です。

そして、この7つの層をどこの階層に設定するのかは「8」が行うのだと考えています。7の法則を設定するのは、「7」だと生命活動の渦中にあるので設定するという立場には立てず、次の数字である「8」にならないと設定出来ないのだろうと思います。

また、8点があると立方体が出来ます。私は松村先生の影響で、世界は立方体で表せると考えます。世界は、日本サイズ、地球(惑星)サイズ、全惑星サイズ・・・と様々なサイズの立方体で表せます。そして、サイズの大きさは選ぶことが出来ます。立方体の8点を何にするかでサイズを変えることが出来ます。8点を惑星にすれば全惑星サイズになるでしょうし、恒星にすれば全太陽サイズになるのでしょう。

このような観点から、「8」は7つの層を配置することが出来る側面があると考えました。そして、7つの層を配置するという事は、上の無と下の無限を決めるという事です。

26:20頃から説明してくださっています。(動画を残して頂いてありがとうございますー!!私では説明できません。)

上の無と下の無限をきっぱり作ることが大切とのことです。無と無限をどこに設定するのか、決めたらそれ以降は関与しないようにします。この無と無限の役割は「8」のようで、きっぱり定めることでエネルギーが漏れません。蠍座の12感覚は生命感覚とも言いますし、「8」は生命力を凝縮させる意味があると思います。凝縮させるためには、エネルギーは漏れないようにしないといけないですよね。

「8」が無と無限を表すならば、やはり「8」は切り替え点を表す、と解釈しても良いのではないでしょうか。

・2-3 8×3=24という数字について(分身作り)

ここまで8の意味について考えてきましたが、今度は8の倍数について考えてみます。

・8×1=8
 ⇒純粋に8の意味を表します。私の解釈では「8」は切り替え点。切り替え点によって作られた枠内は生命力で満たされます。
・8×2=16
 ⇒8が2つ。生命が2つ。唐突かもしれませんが、私は分身作りを思い浮かべました。自分とは別の生命、トゥルパを作ります。子供を体内に宿すような感じで、トゥルパを体内で作ります。達磨大使のような?
・8×3=24
 ⇒3は創造、発展。双子座からは冒険といった意味も取れます。8×2で育てたトゥルパを外へ冒険させに行かせます。旅をして来い、と。トゥルパの大冒険が始まる。

あくまでこれは一例です。今回はこう解釈しましたが、他にいくらでも解釈の仕方があると思います。また別の機会では全然トゥルパと関係のない解釈をしていると思います。

トゥルパは気の生命体です。私は肉体を持つ、H768を下限とした生命体ですが、トゥルパはH96を下限とした生命体です。自分で下限は選ぶことが出来るとすれば、別にH96でなくてもいいです。トゥルパとかではなく、H384を下限とした生命体を作る。でもそれは普通の周囲の人からは見えません。

前述の通り、メゾコスモスの象徴を理解するためには、トリトコスモスからメゾコスモスへ移動しないといけないと考えます。でも、地上的肉体を保持したままでは移動出来ないと思うんですよね。

「全惑星意識を目指そう」となった場合、つまり"H48を重心とした身体"から"H24を重心とした身体"へ移行しようという事だと思うのですけど、H768的な身体、脳みそ、心をそのまま鍛えて上昇させるってことではないと思うんですよ。ムキムキなキン肉マンやクイズ王やメンタリストが皆H24レベルに見えるかって言われると、微妙なんですよね。鍛える過程でそういう経験はしているとは思うんですけど。松村先生はランニングをしてH24状態になるという話をしていますが、多分身体に筋肉が付いて鍛えられたから、ではないと思うんですよね。身体の感覚がなくなって、気のレベルの身体の方に意識が強く働くようになったからだと思います。身体が感情や思考に付いてくるようになったというのは、身体の低次感覚が主張しなくなり、高次感覚の方がメインになってくるのではないかと。

それで、メゾコスモスへ行こうとするなら、今ある身体そのままではなく、新しく作った気の身体を行かせるような感じにするといいのではないかなと思いました。今ある身体のままだと、どうしても地上的な感覚しか持てなくて、メゾコスモスより上の象徴は理解出来ないからです。24は8の3倍ですが、自分で作った分身(8)をメゾコスモスへ旅させる(3)イメージです。

このことから、サビアンの24度は象徴を直接扱うことが出来るサビアンなのではないかと思いました。直接扱うということは、チャネラー的な要素もあると思います。地上的言葉では言い表せないような象徴的な事をそのまま受け取る。あとは宇宙人とコンタクトを取るとか。24度の中でも、特に活動サインにこういった要素が見えてきます。

3.活動サイン24度について

実際に活動サインの24度のサビアンシンボルについて見ていきます。

・3-1 山羊座24度♑(ノストラダムス、ドロレス)

まずは説明のしやすい山羊座から。修道院の度数ですね。山羊座の21~23度で競争社会の勝ち負けの両方を味わい、どちらにも意義があることを知ります。勝っても負けても成長することが出来ます。山羊座の視点なので、個人の成長というよりも社会の成長に価値を感じます。

ただ、勝ち負けのどちらにも意義があるという事を悟ると、競争自体にはそこまで熱意が入らなくなります。酸いも甘いも知った人は、より深い所に目を向けていくようになると思います。「決定版!!サビアン占星術」では山羊座24度ではこのような解説文がありました。

”修道院に入る女”というシンボルは、単に社会が公認した隠遁の場に入るというよりも、その社会を支えている伝統の「根源的精神」に到達したことを表します。

決定版!!サビアン占星術 松村潔 p.552

社会の伝統の根源的精神に向かう、という表現にウンウンと頭を縦に振ったのですが、24度では源流に帰ろうとしています。源流というのは分割される前の状態の事ですよね。つまり、源流に還って象徴を直接理解するということが言えるのではないかなと思います。ただ、山羊座に限定されているので、山羊座的な象徴理解になります。山羊座は社会的、蟹座は家族的、天秤座は論理的、牡羊座は個人的。

ここでノストラダムスさんのヘリオ図を↓

ノストラダムス(ヘリオ)

あまりノストラダムスの事を知らないのにチャートを出してしまって恐縮なんですが...山羊座24度に海王星があります。私の少ない知識では、ノストラダムスさんは異世界に興味があったようです。職業としては医師、占星術師としての立場にあったそうですが、それは表の姿で、実際(本音)はどうやったら異世界に行けるのか、そんなことを考えていたという話を聞いたことがあります。

ノストラダムスの残している文献や予言には、普通の常識では思いつかないような事を残していると思うんですよね。私は、それは地球外、太陽系外から直接受け取った情報なのかなー、と思うんですけど。その直接受け取るためには、源流に還る必要があるということで24度も絡んでいるかも、と思いました。また、予言の内容を見ても社会にどんな事が起きるのか、といった観点で残されているように思えますし、山羊座の24度辺りの影響かもしれません。

今度はドロレス・キャノンさんのジオ図を↓

ドロレスキャノン(ジオ)


あ、ノストラダムスもそうなんですが、出生時間は不明なので12時で出しています。

はい、ドロレス・キャノンさんというまた恐れ多い方のチャートを出してしまいました。今、ドロレス・キャノンさんの本を読んでいますが、まだ人となりはよく分からない状態です...とりあえず話を進めると、山羊座24度に土星があります。ドロレス・キャノンさんは前世療法を行っていて、QHHTを編み出した人ですね、すごいです。こちらの本で、こんな記述がありました。

私は約一年にわたり実在するスターチャイルドに前世療法を施す、という機会に恵まれた。そして、彼と体験した数々のセッションを通じ、真実が私のもとに明らかにされた。対向催眠でクライアントとともに時空を超えたたびに出て、地球の過去に触れ、そのありのままの歴史を学ぶのが私の仕事だ。いつかセッションを通じて地球以外の星を訪れたいという願いは持っていたが、フィルに出会うまでその機会にめぐまれることはなかった。

この星の守り手たち ドロレス・キャノン p.43(kindle)
※太字は記事作成者によるものです。

ドロレスさんも地球外の世界に興味があったみたいですね。地球外の世界と地球内の社会にどんな関係があるかとか、過去の歴史を学ぶという点には山羊座要素が見えます。さらに、こちらのサイトではこんな文がありました。

それからの数ヵ月間、彼女は五つの異なる過去世への退行催眠をし、自分の魂が神によって生まれる瞬間の記憶まではっきりと思い出しました。

クライアントだけではなくて、ドロレスさんも体験していたんですね(私が無知すぎる...)。生まれる瞬間がどういったものかは分かりませんが、おそらく魂が分割される前の源流に還ったと捉えてもいいのではないでしょうか。このあたりは、山羊座24度の土星が関わってきている可能性があるのではないか、と思いました。

ちなみに、ノストラダムスさんとドロレスさんで、見たチャートの種類が違います。ノストラダムス→ヘリオ、ドロレス→ジオ、といった感じで見ています。どういった違いがあるのかといえば、ヘリオはまだ象徴性が高く、ジオはより具体性が強まった感じでおろしてきているのではないでしょうか。

キリストの聖書で、イエスの発言はかなり象徴的ではありますが一応言葉には変換されています。なので読むことは可能。これがヘリオかなと思います。ジオはもう少し分かりやすい言葉で伝えてくれるんじゃないですかね。個人的には、実際に周りに伝えるのは25度なんですけど、24度では受信した段階で、象徴的か具体的か、という違いのような。...直接受け取るので象徴的ではあるんですけど、その後に自分の中に持ち込む時の方法が象徴的なのか、具体的なのか、という違いですかね...。すみません、うまく説明が出来ません。

・3-2 蟹座24度♋(ドロレス、武満徹)

次は対向サインの蟹座に移ります。南の島へ逃避行します。バカンスかな?と思いそうですけど、意味はそんな軽いものではありません。 ​共同体のコアを求める度数です。蟹座21~23度は共同体のあり方を考えます。既知の共同体で自分の居場所を作るのか、未知の領域に居場所を求めるのか、どちらが良いのかを文学会であーでもない、こーでもない、と討論します。討論していくうちに共同体の余計な部分が削がれていきます。余計な部分を削いでいくと内側に隠されていた共同体の核が見えてきます。この核が共同体の元で、これがないと共同体は作成されません。この核の一部が23度で少し見えてくるんですけど、24度では本格的にその核に焦点を当てていきます。余計な部分は削いだ純粋にその核の部分だけを表現した共同体に属すことを求めます。

山羊座は24度で社会集団の源流に還りましたが、蟹座は24度で共同体の核に還ろうとするイメージです。実は蟹座の14度ですでに核を覗いているんですけど、この段階はまだ内面的実感のみです。そして、15度では反動で地上的喜びを求めます。家族との団欒が最高に幸せ、という感じで暖かいご飯を堪能したりします。でもこの14、15度の体験は曖昧なものなんですよね。本人にとっては曖昧ではないはずですけど、周囲から見ていると分からないんです。静かだと思っていたら急に輪に入ってくるようになったなあ、くらいにしか思いません。対して24度、25度は社会性があります。内面的実感のみではなくて、社会の中に組み込まれている共同体。恋人ではなく戸籍上関係のある夫婦、みたいな。学校とかも当てはまりそうです。社会性を含んだうえで源流に触れるという事は、社会の中に源流の一部が含まれている事に気付けるということでもあります。内面的実感だけではなく外にも源流の痕跡がある事に気付くので、ここが14度の曖昧さとの違いかな、と。そのうえで、自分は純粋な源流に属すことを求めます。...ここも説明が上手く出来ないです...今後の課題です。

蟹座24度の説明が長くなりましたが、またここでチャートを。
ドロレスさんのヘリオ図です↓

ドロレスキャノン(ヘリオ)

今度はヘリオを出しました。蟹座24度に木星があります。まだまだ勉強不足で、ドロレスさんについて詳しくないんですけど、チャネラーさんにはやはり24度があるのかなーと思いました。ドロレスさんは催眠療法でクライアントの潜在意識にある情報を引き出します。その際には、クライアントをトランス状態へ導いていく必要があるそうです。このトランス状態へ導くというのは蟹座24度の力も関わってくるのでは...??と考えました。もちろん、このサビアンに天体があるから誘導できるって訳ではないと思うんですけど、でも天体があると、そこの力を引き出しやすくなるのだろうと思います。

蟹座は個人的サインではなくて集団で行動します。協力しあえば、一緒に目的地へ向かうことが出来ます。クライアントの潜在意識は個人のものではなく集団のものです。複数人と共有したデータを保持しています。顕在意識は個人かもしれないですけど。

24度は共同体の余計な部分を削いで核に近づいていきますが、この余計なものを個人の顕在意識と考えてみたらどうでしょう。それを削いでいくと集団の核の情報が詰まっている潜在意識へと辿り着けるという解釈をしてみても良いのではないでしょうか。ドロレスさんは、核へ一緒にたどり着くために顕在意識を脇にどかして、潜在意識へ誘導しているのかもしれません。

こちらは武満徹さんのジオ↓

武満徹(ジオ)

蟹座24度に火星があります。この蟹座24度のところはあえて武満さんの音楽を聴きながら書くようにしています。蟹座24度のエッセンスを取り入れながら書けるかも、と思ったからです。

初めて聞いたときは、「なんじゃこの曲は」という感想でした。音があっちこっちに散らばっている感じがするんですよね、まとまっていない。でも、アルバムの曲全てを通して聴いているうちに好きになってしまいました。他の作曲家にはない表現方法だからなのか・・・。あと、聞いているとジブリの「もののけ姫」や「ナウシカ」を思い出します。神秘的な森の中で流れる曲。もののけ姫であればシシガミ様がいる森、ナウシカであれば樹海の森の底。人の手が届いていない自然そのままの感じを、武満さんの音楽から感じます。

でも、音楽を聴いていて蟹座24度を直接的に感じるかと言われると分かりません。...お、どうやら、武満さんは文集も残しているそう。そこからちょっと探ってみましょうか。ただ、本は高くて買えないので、ネット上で一部だけでもいいので読めないかと探し、こちらの文を見つけました。

私はまず音を構築するという観念を捨てたい。私たちの生きている世界には沈黙と無限の音がある。私は自分の手でその音を刻んで苦しい一つの音を得たいと思う。そして、それは沈黙と測りあえるほどに強いものでなければならない。
(中略)
私は沈黙と測りあえるほどに強い、一つの音に至りたい。私の小さな個性などが気にならないようなーー。
(中略)
私が理想とする音楽の聴かれかたは、私の音が鳴って、そのこだまする音が私にかえってくる時に、私はそこに居ないーーそういう状態

※中略と書いていますが、各文章の正確な前後関係は不明です。また、すべての文章が1冊にまとまっているとも限りません。

恐らく、こちらは「武満徹著作集」のどこかにある文章です。5冊ほどありますが、どの本に記載されているかまでは把握できていません。もしくは、沈黙という言葉が出てくるので、「音、沈黙と測りあえるほどに」という単行本に入っているかもしれません。

こちらの文章、私はすごく惹かれました。どう表現したら良いのか分からないんですけど、こちらの文章から音楽と同じ印象を受けるんですよね。人の手が入っていない自然があるような・・・。お高いと書きましたけど、いつか購入したいです。図書館には5冊のうち1冊だけあったので、借りてみます。

蟹座って聴覚なんですよね。そして武満さんは、”沈黙と測りあえるほどに強い、一つの音に至りたい。”と話しています。蟹座24度は共同体の核を求めると書きましたが、その核は音と解釈しても良いと思います。地上的で無くなれば無くなるほど、蟹座は音に近づくのかもしれません。象徴と音は同列に考えても良いかもしれない。武満さんは具体性を持たない音に関して、一つの音を求める。これは象徴性に還ろうとしている姿勢に見えます。もちろん、蟹座24度だけでそうなるとは思えないんですけど、関連はあると考えても良いのでは。

・3-3 天秤座24度♎(松村先生)

次は天秤座24度です。左側の蝶の羽ですね。受信する度数ですが、何を受信するのかというと自然の摂理です。宇宙原理とかでも良いかもしれません。”生命は7つの法則がある”、”二極化しないと留まれない"・・・とか様々な法則がありますが、こういったものを察知するのが天秤座24度だと思います。21~23度で人々の心身共に影響を与えているものがあると察知します。何か流れがあって、人々の行動、心理状態がその流れに従っているようだ、という事に気付き始めます。

そして24度で、実際に宇宙からの情報を受け取ります。宇宙からの使者が来たとして、使者から様々な情報を受け取るというイメージです。この受信というのは、21~23度で察し出来るようになったから24度でホンモノを受信出来るようになりました。宇宙情報を受信出来る、ということから、やはり天秤座24度も象徴をそのまま受け取る事が出来るサビアンなのではないでしょうか。

ここで松村先生のホロスコープを↓

画像5

天秤座24度に海王星があるのは、よく講座等でも先生が自分の例として挙げられています。雑記で天秤座24度について、このような記載がありました。

わたしの8ハウスの海王星は、てんびん座の24度なので、これはモーエンのように自分から死者のところに赴くことはなく、むしろ接近される、侵入されるということです。てんびん座の24度は典型的な巻き込まれ型です。しかも多人数です。
最初の侵入は、おそらく高校生のときで、通っていた学校が、毛利藩おしおき場の跡地ですから、首洗い井戸なども残っていた場所です。
で、そうとうに派手な不眠症になりました。眠っていたのに、眠っていたことに気がつかない。
毛利藩のおしおき場であることをはじめて担任の先生から聞いたのは、英語の授業中でしたが話を聞いている最中に、身体の感覚がなくなって、授業中に、飛んでしまったのです。戻るのに苦労した。

松村潔先生の雑記より
https://sites.google.com/site/zajizhuanyong/shi-wu-suono-ming-qianwo-bianemashita

他のサインよりも受け取り方が受動的なんですね。積極的に扉を開けに行く、向かっていくという感じではなさそうです。象徴を理解出来るのでは?という解釈をしていましたが、理解しに行くというよりも教えられるという感じかもしれません。もしくは、普通にしていても察知する力が強いため、人よりも、上次元からの情報を敏感に直接的に感じ取ってしまうとか。

他にも天秤座24度に天体をお持ちの方がいないか探しましたが、見つかりませんでした。見つけたとしても、松村先生のように現在存在している人ばかりなんですよね。その場合、もしかするとこちらの記事を目にする可能性もあるということで、私の言葉の選び方によってはその人は傷ついてしまうかも...ということを懸念して、なるべく書かないようにしています。松村先生についても私の方で先生ご自身をとやかく分析するということはせず、なるべく引用で先生の事を表現させて頂きたいなと思っています。

で、ここには載せないですけど天秤座24度を持っている知人、友人、著名人を見ていると、受信する力が強いように感じます。「神様がこう言ってたよー」みたいな発言をする方もいらっしゃいます。普通にしていると気付かない声や情報を受け取っているみたいなんですよね。でも、天秤座24度に天体を持っている人が皆そうということではなく、例えば私はヘリオ天秤座24度に天体を持っていますが、そんなに受信する力は強くないと思います。今後、鍛えていければな、という感じですね。

なので、天秤座24度も直接的に象徴を受け取れるサビアンなのだと思います。他のサインと比べてそれは受容的だというところが特徴かもしれません。

・3-4 牡羊座24度 ♈(王任三郎、ジョン・ディー)

天秤座が受容的なのであれば、牡羊座では積極的に異界へ働きかけます。21~23度で自分のエネルギーを使って様々な事をします。牡羊座は火の活動サインなので、エネルギーが内側から常に湧いてきます。常に自家発電しているようなイメージです。その湧いてきたエネルギーは何かに変換される必要があります。その変換先の一例として、欲望を満たす行動として現れることもあります。

21度で積極的に欲望を満たしに行き、22度で受容的に願いを引き寄せ、23度で積極的な力も、受容的な力も両方使いこなしていきます。陰陽の力をどちらも使える状態ですね。偏っていない。そして、陰陽が揃うということは次元が一つ上に戻る事ですよね。1なるものが分割されて下の次元が生まれたのですから。だから、24度で異界に行けてしまうようになったのではないかなと思います。それまではやはりこの分割された世界でしか体験出来なかった。でも、陰陽を揃えた事で上の次元にも行けるようになり、神秘の扉を開いてしまった。

松村先生は、牡羊座24度はトゥルパを作りやすいというような話をされていました。それは、異界の神秘の扉を開けるからということなんでしょうね。異界と通じるのだから、象徴を直接的に味わうことは可能なサビアンだと思います。自分が行くのか、自分の分身を行かせるのか、どちらが先なのかは分からないですけどね。

ここで出口王任三郎さんのジオのチャートを↓

出口王任三郎(ジオ)

牡羊座24度に海王星があります。王任三郎さんは様々な予言をされています。それは普通の常識では思いつくことの出来ないような内容です。ノストラダムスさんと同じで、地球外、太陽系外から受け取った情報なのではないかと思います。

ただ、ノストラダムスさんと異なって、社会に受け入れられていないように思えるんですね。ノストラダムスさんの名前は、精神世界の勉強をする前から知っていましたが、王任三郎は申し訳ないですが知らなかったんですよ。少しだけ調べてみると、政府からも弾圧をくらっていたそうな。それでも負けじと主張していたそうです。カッコいいですね。そこが、牡羊座っぽいかなーと思います。山羊座であれば社会から黙殺されたりはきっとしないでしょう。

次にジョン・ディーさんのヘリオチャートを↓

ジョン・ディー(ヘリオ)

牡羊座24度に土星があります。ジョン・ディーさんも精神世界を勉強し始めてから知った存在です。ジョン・ディーさんに関する論文がありました。こちらにはこんな記載がありました。

 ゾニーは、ディーが「鏡占術(catoptromantia)」と「水晶玉占術(crystallomantia)」という二つの伝統的スクライング技術を両方行なっており、前者が未来に関するヴィジョンの獲得を目的とし、「黒曜石の鏡」を使用したのに対して、後者は天使や精霊を召喚して情報を得るのを目的とし、「水晶玉」を使用したと主張している

ジョン・ディーのスクライング魔術 武内 大
https://www.toyo.ac.jp/uploaded/attachment/18672.pdf

ジョン・ディーさんは水晶や黒曜石等で透視をしていたのですね。ノストラダムスさんと同じです。未来に関するヴィジョンや天使や精霊から情報を得ていたそうです。この世界外からの情報を受信してますね。でも天秤座と異なり、積極的に天使や精霊との対話を試みているそうなので、ここが牡羊座的ともいえるかもしれません。

こちらの論文に、「以降ディーは迷信深い狂信者という悪評を浴びせ
られることとなった」と記載があります。牡羊座的パワーで進むと、強力すぎて社会には受け入れられづらくなるんでしょうか。

と、このように、天使に直接教えてもらえるのであれば、牡羊座24度にも宇宙情報やアカシックレコードに直接アクセスする力があると言えるのではないでしょうか。

まとめ

活動サイン24度には、象徴を直接受け取れる力があることについて考察してきました。

24という数字には、トゥルパや自分とは別の生命体を作る作用があり、その生命体によって象徴を直接的に解釈するのだろう、というのが私の考えです。

実際に活動サインの24度について見てきましたが、どのサインも日常生活を表していないように思えます。今いる世界から少し離れた世界に意識が向かっていて、源流へ還ろうとしているサビアンなのだろうと。

巷で溢れている解釈は(私の解釈も含めて)、各個人が理解して言葉にしたものです。でも言葉に直す段階で、その人が理解した内容はいくつか零れ落ちています。他人がその文章を読んでも、書いた人の理解の一部しか手に入りません。

この情報不足を解消するために、一度自分で象徴性に還ると良いのだろうと思います。その時には、活動サイン24度の力を使ってみるのはいかかでしょうか、という考えでこの記事を書きました。出生図、進行図、経過図、ソラリタ、ハーモニックなど、どれ使っても良いと思います。象徴性に還ると、各個人の解釈がより腑に落ちると思います。

ちなみに、理解した象徴性を言語に直す、世に伝えるというのは活動サイン25度にヒントがあると考えています。それを次回に書く予定です。柔軟サイン、固定サインはまた別の機会で調査したいです。

あとがき

今回の記事は非常に長くなってしまいました^^; 多分10日間くらいかけて書いてます。
10日間もかからず書けるだろ!って内容なんですけど、やっぱ手や頭が遅いですね~悲しい(T_T)

本当は、25度についてもこの記事にまとめる予定だったのですが、あまりにも長すぎたので、泣く泣く、分けるということになりました。

記事は細かく書くと、後で見返したときに私が大変なんですよね(笑)
あの考えはどこで書いたっけ…?て感じで探すのに時間がかかってしまいます。なので、1つにまとめようと考えて書きました。結局分けることになりましたけど。

今回書いた象徴性⇄具体性の話は、松村先生の講義を受けて思いついたものです。2021/2/13に「西洋占星術 サビアンシンボルの本質を引き出す」という講義がありまして、そちらで”上のコスモスというものをつないでいくのがサビアンの特徴だ”という話がありました。

太陽は私たちの世界からかけ離れていて、象徴的。その象徴性をトリトコスモスにつないでいくのがサビアンだそうです。サビアンは、変性意識に入る鍵にもなる、デュートロコスモスへつながっていくことが出来る、というような話も。

一旦象徴性に還ってもう一度トリトコスモスへ降ろしてくるという意味だと思いますが、これは24度と25度の力を意識的に使うとやりやすいかも!と思ったんですね。根拠なしに。...あ、もしかすると、これが天秤座24度の力かもです。私はヘリオに天秤座24度があります。

で、記事にしたいと思ったんですけど、説明するための材料が必要だなということで、後付け的な感じで証拠探しを始めました。8がレミニスカートなんじゃないか、とかは証拠探しを始めてから思ったことですね。

そのため、この記事にある証拠として載せてある情報は、「24度は象徴性に還ることが出来る!」という眼鏡がかかった状態で探した情報です。なので偏りがあるかもしれません^^;

こんな感じで書き始めた記事ですが、あと25度の内容も残っているので、書き上げたいと思います。

読んでくださってありがとうございました😄

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