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事実だって通り過ぎてく

ちょうど電車。
目の前に座る女子高生、大きなおっさんと目の寒い
おばはんの間に乗り出す女子高生。
ワタシが学校に入ってってるスニーカーと
同じのを履いてらっしゃる。
どこか項垂れていて、眠いんだろね〜、
手はなんだか願うようにふわりと組まれている。

ハイツ友の会、解散しちゃうね。
ほんとに大好きだったんだ〜ほの暗いネタも、
失礼だけど容姿も憧れてた。かっこよかった。
西野さんのコメントも、読んでて涙が出た。電車で。
そんな熱量をもって好きだったわけじゃないけど、
なんだか本当に悔しい現実だった。
彼女が生きてるうちは変わらない価値観なんだろな
と、悔しまれながら悔しい。苦しい。

昨日も一昨日も美術予備校の春季講習。
昨日と一昨日は、ワタシ以外の家族はみんな
ディズニーランドとシーに行ってた。
ワタシは留守番しながら冷凍餃子をチンして、
10個入りを全部食べちゃって。
夜中の3時まで友だちと電話してた。
今後の人生が不安だね〜という話。
クラスメイトふたり、隣のクラスの子ふたり、
彼氏ひとりの男女6人で、阿鼻叫喚した。
どう生きていいのかわからんよね。
それすら悔しくて涙が止まらなかった、
次の日は顔がむくむくむくみだった。
シャワー浴びたら治った。
昨日の夜は無印良品のレトルトカレーにした。

感情の整理ができない。
苦しくて苦しくてぐちゃぐちゃに絡まった感情って
みんなもあるでしょ?
ワタシはあれをほぐしたりできない。
整理整頓もできない。向き合うのが怖いから。

ぐちゃぐちゃになってきたら、
綺麗に保存してあるぐちゃぐちゃを取り出して、
それには蝿帳がかかってるけれど、
そこに新しいぐちゃぐちゃを加えて、
それを眺めて「なんだいつもと同じじゃん」と
安心する。油絵の具のパレットみたいにね。
次第に使い分けるのがめんどくさくなって、
苦しみを差別化できなくなってきている。
パレットをひとつで片付けようとしてる。
一見豊かでカラフルな感受性が、鈍く鈍い。

苦しみの理由は、ずーっとわからない。
分かってしまったものからいらなくなる。
事実なんて通り過ぎてしまえ。
輪郭がぼやけた。

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