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夢叶った瞬間

ついに夢が叶った。
栗原陵矢に会いにいく。今年の10月までに。
10月22日、ついに叶った。
ちょっとギリギリセーフだけど間に合った。
友達と一緒にタマスタ筑後に向かう。
友よ。こんな私に付き合ってくれてありがとう。
私と同じことを考えている人は、他にもいて決まって皆立派なカメラと、大量の缶バッチを着けたトートバッグを下げていた。
私はタオルと相棒のiPhone 8。
なかなかでてこない推しを必死に待つ。
暑いし、直射日光が眩しいけど、そんなことで推しの姿を見逃すわけにはいかないから、真剣にただ目の前の景色に集中した。
そしてついに扉が開く。
思ってた扉とは違う扉からの登場で焦ったけど、そこにはちゃんと推しがいた。
24番KURIHARAのユニフォーム。
思ったよりも背がずっと高くて、でも顔は小さくて、背中が大きくて、太ももがはち切れそうなくらいパンパンなその姿。
間違いなく彼だった。
ついに会えた。
でも感動してるより先に体と目線が彼のことを追っていた。
しっかり前に歩き出してる彼の左足を見て、なんとなくホッとした。
野外練習場でキャッチボールをする栗原陵矢、その後ノックをする栗原陵矢。
コーチや周りの人にいじられつつ、笑顔で応えて、ノックを受ける元気な栗原陵矢。
感無量だった。
とにかくかっこよかった。
ふと、サングラスを外してた方がかっこいいと思ったら、外してくれていた。
心の中でガッツポーズ。
最後にトンボをかける姿すらかっこいい。
屋内練習場に入ってインタビューを受ける栗原陵矢。
皆必死こいてパシャパシャしてるなか、私はずっと網膜に焼き付けた。
瞬きだって許されなかった。したけど。
画像よりレンズを通すより、生で見る方がずっとずっと魅力的だった。
ふと目があった、気がした。
ほんの一瞬。
それが不特定多数の、景色のほんの一部で、記憶に残らない姿だろう。
それでも彼の視界に入れたかもしれない。
そう思えただけで胸がいっぱいだった。
時間はあっという間だった。

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